オンライン授業のことなど
新型コロナの問題は,日本国内においては一見解消されたかのように見えるが,本当にそうなのかどうかは誰にもわからない。油断すれば再び大流行となる。ワクチンを接種しても,(その遺伝子特性等に起因して)最初から全く効力を発揮しない人もいれば,時間の経過と共に効力を失ってしまう人もいる。
とは言っても,感染リスクが非常に高い状態ではないことは事実と思われるので,一般的には,対面によるリアル授業が不可能ではない状況となっている。
ところが,私の場合,事情があって,自宅を長時間離れることができない状態になってしまっているので,結局,依然としてオンライン授業を継続している。このような状況は,当分の間,解消しそうにない。
ところで,オンライン授業を受ける学生の側にも(学習によって)オンライン耐性のようなものができているらしく,当然のことながら,上手に要領よくこなすということ(だけ)に能力を発揮する学生が出てくる。私のほうではそのような状況になることを当然に想定した上で,毎回実施している理解度テストの採点方法をかなり工夫し,想定どおりに適切に対処できていると自己評価している。
しかし,そのことがわからない学生がいるようだということに気づいた。個別に注意や警告を与え,自分で気づくように仕向けているのだが,それでもわからないように見える学生もいる。
やむを得ないので,採点手法それ自体は変えないまま,次回以降,理解度テストの表現形態だけを変更してみることにした。
現時点における想定としては,(本当は実質的には何も変わっていないのに,現象形態の変化だけに目を奪われ)パニック的な精神状態になってしまう学生が出てくるかもしれないと考えている。
賢い学生であれば,決してパニックになることはなく,やはり悠然と上位得点者の地位を維持し続けるだろうが,そのような優秀な学生だけを想定して授業を組み立てるわけにはいかないので,工夫と改善のための勤勉な努力を継続する必要がある。
大学の教員の職にある以上,その程度の苦労は当然に職務の中に入っていると理解し,今後もそうする。
何か問題が発生したら,また考え直せば良い。
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