ジャン=マリー・ルクレールの肖像
かなり神経を集中して仕事をし,疲れたので,今日はおしまいとすることにした。
アンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディアの演奏による「ジャン=マリー・ルクレールの肖像」というタイトルのCD(ALCD-1134)を聴いた。
内容は,ルクレールのトリオソナタ等の室内楽曲。ルクレールは,天才的なヴァイオリニストの1人であり,その作品も素晴らしいのだが,謎の死を遂げている。
それはさておき,このCDに収録された演奏は,どの曲も洗練された非常に良い演奏だと思う。妙に気負い過ぎるところがなく,ほどよくまろやかだけれども,要所要所はきちんとメリハリのある演奏とでも言うべきか。ときどき,うっとりするトリル(装飾音)が聞こえる。
楽曲の良さを十分に引き出している演奏なので,相当緻密に研究した上での演奏ではないかと思う。
[追記:2021年10月23日]
著作権法の研究者を含め,著作権制度の歴史に興味をもつ人は,(ヘンデルの楽譜出版の事例はとても有名なので,著作権法の学者の中で知らない人はいないだろうと思うのだが,そのような有名な事例だけではなく)ルクレールの死もまた関連エピソードの1つだと認識しておいたほうが良いかもしれない。
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