オイストラフ演奏によるフランクのヴァイオリンソナタ
1959年の録音のもので,録音それ自体は必ずしも良いものとは言えないのだが,仕事に疲れたので途中でやめ,オイストラフのヴァイオリン独奏・ヤンポリスキーのピアノ演奏によるフランクのヴァイオリン・ソナタのCD(DHR-7950)を聴いた。私の好きな楽曲の1つだ。
パリにおける演奏会のライブ録音とのことで,放送の際に吹き込まれたものと思われるナレーションの一部も収録されている。美しい発音だと思う。
演奏は,とても情熱的なもので,ヴァイオリンの音色は,オイストラフ独特のとても美しいものだ。ボーイングとアーティキュレーションがとても美しい。ピアノも秀逸と言える。ピアノだけの部分の感情のこめかたが極めて自然かつ情熱的な演奏だと言える。押し殺しているけれども自然に滲み出てくる情熱とでも言うべきか・・・
(当然のことながら)個人の趣味によって評価は異なるだろうけれども,私にとっては感銘を受ける演奏だった。
特に第3楽章は素晴らしい。
他にも別の演奏家による素晴らしい名演がいくらでもある。
しかし,私にとっては納得度の高い演奏の1つだと言える。
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