ショパン:バラード&スケルツォ集
ある面倒な法令をとりあえず最後まで訳し終えた。まだ疑問の残る部分が何か所かあるので,明日,再検討する予定。
構文解析よりも何よりも,個々の語の意味を理解するのに非常に苦労した。法文の何倍もの量の関連資料を読み,理解につとめた。
疲れたので,ワインを楽しみながらアルトゥール・ルービンシュタインのピアノ演奏によるショパンのバラード&スケルツォ集(SICC 40069)を聴いた。
現在主流の演奏とは少し異なるが,納得度が高く,ときどき妙に胸の中が熱くなる。こういう演奏を名演というのだろうと思う。
ワインは,ギリシア産の廉価版のもので,あまり有名なものではないが,何となくなごめる味わいのワインだ。古代と現代とは異なるので何とも言い難い面があるが,「オデュッセウスはどんなワインを口にしたのだろうか?」と思った。オデュッセウスは,トロイ攻略戦争に従軍することを嫌い,狂気を装って逃れようとしたが,彼の運命は彼の思い通りにはさせてくれなかった。
いまやっている一連の勉強を終えたら,いよいよ重厚長大な本城の攻略にかかることになる。
外堀を全部埋め,全く疑問の余地のないようにするために5年以上の歳月を要した。
もっと早く到達したかったのだが,空理空論に陥らないようにするため,フィールドワークに3年ほどかけたし,その間に関連書籍を全部読んだ。
老骨を鞭打つことになるのかもしれない・・・が,きっとやり遂げられる。
そのあとで,最後の仕事として,ライフワークの論文を完成させ,大学教授を卒業としたいと思う。
それにしても予想以上に時間がかかった。凡人なので仕方がないものと諦めている。
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