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2021年7月31日 (土曜日)

イラン:7月初旬に発生した鉄道システムへのサイバー攻撃の手法

下記の記事が出ている。

 Novel Meteor Wiper Used in Attack that Crippled Iranian Train System
 Threat Post: July 30, 2021
 https://threatpost.com/novel-meteor-wiper-used-in-attack-that-crippled-iranian-train-system/168262/

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2021年7月29日 (木曜日)

OLAF規則(EU, Euratom) No 883/2013の参考訳をWeb公開

OLAF規則(EU, Euratom) No 883/2013の参考訳を既に法と情報雑誌2巻4号(2017年3月)に掲載して公表していた。

ミスタイプや誤訳・訳漏れ等が残存している可能性はあるが,この参考訳をWeb公開することにした。

 OLAF規則(EU, Euratom) No 883/2013 [参考訳]
 http://cyberlaw.la.coocan.jp/Documents/OLAF_Regulation2013.pdf

ただし,この参考訳の冒頭部分に明記してあるとおり,翻訳の大前提となる法解釈等は参考訳作成時点におけるものであり,今後の研究の進展に伴い,将来,何らかの改訂が加えられる可能性がある。後に誤記や誤訳等が発見された場合も同様である。それゆえ,この参考訳を利用する場合には,各自の責任において行い,かつ,必ず原文にあたって検討することを要する。無思慮にコピーして利用した場合の責任は,全てその利用者自身にある。

また,このファイルの内容を引用する場合には,「Web公開版」の参考訳である旨を明記する必要がある。

加えて,原典の所在を示すURLは,2017年3月時点のものである。

この参考訳は,以上のような意味での制約のある専門家向けの参考資料の一種であり,確定訳でも公式訳でもない。

法律上の制限に関しては,著作権法及び関連法令が定めるところに従うものとする

 

[補足説明]

OLAF規則(EU, Euratom) No 883/2013の参考訳においては,日本国における刑法及びその法解釈を厳格に適用し,「fraud」が厳密な意味での詐欺罪だけに限定されるわけではないという意味で,「fraud」を「不正行為」と訳すことにした。
その後,OLAF規則(EU, Euratom) No 883/2013の根拠法令となっている理事会規則(EC, Euratom) No 2988/95及び理事会規則(Euratom, EC) No 2185/96を精読し,検討した結果,「不正行為」に該当するEU法上の概念は,理事会規則(EC, Euratom) No 2988/95の第1条第2項に定義する「irregularity」であると判断するに至った。
その結果,現時点においては,(厳密な意味では日本国の刑法及び解釈論と相違する部分があるけれども)「fraud」を「詐欺行為」と訳すことにしている。

[補足説明2]

この参考訳においては,「anti-fraud coordination service」を「不正対策協力部局」と訳したが,「不正対策調整官庁」と改めることにした。

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2021年7月28日 (水曜日)

マルウェア用開発言語?

下記の記事が出ている。

 Malware Makers Using ‘Exotic’ Programming Languages
 Threat post: July 26, 2021
 https://threatpost.com/malware-makers-using-exotic-programming-languages/168117/

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Praying Mantis (TG1021)

下記の記事が出ている。

 'Praying Mantis' threat actor targeting Windows internet-facing servers with malware
 ZDNet: July 27, 2021
 https://www.zdnet.com/article/praying-mantis-threat-actor-targeting-windows-internet-facing-servers-with-malware/

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兵站(Logistics)

必要な医薬品の需要量と流通在庫量及び配分を実施するための人的・物的資源の量と能力,配給する食品等の需要量と流通在庫量及び配給を実施するための人的・物的資源の量と能力を含め,基本的には,平坦(Logistics)という考え方がいまだに存在しないため,現実に様々な問題が発生しているのではないかと思う。

現代では,コンピュータ処理により,リアルタイムの把握と戦略決定が可能な時代になっているというのに,そもそもデータ収集の手法が確立されておらず,データの品質を確認するための方法論が研究されておらず,データ収集のための技術標準が確立されておらず,インフラもないのに等しい。

少しもデジタル社会になっていない。

データの重要性に着目した正しい政策が構築されなければ,無論,どんなに優れたAIシステムも機能しようがなくなるだろう。

現実の社会において情報社会の最先端にいると自分自身では思いこんでいるような人々を見ると,実は最も表層的な現象形態の部分しか見えない人たちばかりのように見える。しかし,表層部分というものは浮薄なものであり,本質とはあまり関係がない。このことは,「情報社会の素描」の中で既に詳述したとおりだ。

しかし,どこを見渡しでも,(構造と機能の把握の面におけるキャパの問題はあるかもしれないが)情報社会のインフラ部分を正確に理解し,必要な戦略を構築する気がないような人材が多数を占めているように見える。

そして,そもそも兵站(Logistics)の考えがちゃんとしていないという点では,戦前とあまり変わっていないように見える。

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2021年7月26日 (月曜日)

米国:H.R. 2685 - Understanding Cybersecurity of Mobile Networks Act

下記の記事が出ている。

 House panel advances slate of cybersecurity bills
 FCW: July 25, 2021
 https://fcw.com/articles/2021/07/25/house-energy-commerce-cyber-bills.aspx

なお,法案のテキストは,下記のところで入手できる。

 H.R. 2685 - Understanding Cybersecurity of Mobile Networks Act
 https://www.congress.gov/bill/117th-congress/house-bill/2685

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不思議な体験

このところ,2度続けて不思議な体験をした。

場所が異なるが,いずれも歩行者専用の押しボタン式信号機のある場所。

クルマを運転して見通しの良い道路を走行中,誰もいないのにその歩行者専用信号機が赤になった。停止線の前でクルマを停止させ,周囲を見渡してみたのだけれども,誰もいないし,誰かが物陰に隠れていたずらできるような場所ではない。

あくまでも可能性の問題としては,猛暑で信号機のシステムに誤作動があったか,または,私の目には全く見えない何者かがボタンを押して通ったのかのいずれかだろうと思う。

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2021年7月25日 (日曜日)

Discord

下記の記事が出ている。

 Discord CDN and API Abuses Drive Wave of Malware Detections
 Threat Post: July 23, 2021
 https://threatpost.com/discord-malware-researchers/168096/

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2021年7月24日 (土曜日)

東京オリンピックに対するサイバーセキュリティ上の脅威

下記の記事が出ている。

 FBI: Cybercriminals Eyeing Broadcast Disruption at Tokyo Olympics
 Threat Post: July 22, 2021
 https://threatpost.com/fbi-cybercriminals-broadcast-disruption-tokyo-olympics/168063/

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2021年7月23日 (金曜日)

重要インフラに対する攻撃は物理的被害発生に直結?

下記の記事が出ている。

 Attacks on critical infrastructure are dangerous. Soon they could turn deadly, warn analysts
 ZDNet: July 22, 2021
 https://www.zdnet.com/article/attacks-on-critical-infrastructure-are-dangerous-soon-they-could-turn-deadly-warns-analyst/

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2021年7月22日 (木曜日)

password-stealer

下記の記事が出ている。

 NPM Package Steals Passwords via Chrome’s Account-Recovery Tool
 Threat Post: July 21, 2021
 https://threatpost.com/npm-package-steals-chrome-passwords/168004/

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2021年7月20日 (火曜日)

プレスタージョンの伝説

十字軍の時代の頃,欧州において,プレスタージョン(Prester John)が救世主として出現すると信じられた。

実際にやってきた者とその軍はそうではなかった。

現代における経済戦やサイバー戦は,普通の人でも理解できるレベルで現実の殺戮を伴うものではない。

しかし,結局それと同じようなことが起きているということに気づきはじめたということなのだろうと思う。

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2021年7月19日 (月曜日)

規則(EU) 2021/694の参考訳をWeb公開

規則(EU) 2021/694の参考訳を法と情報雑誌6巻1号(2021年7月)に掲載して公表した。

ミスタイプや誤訳・訳漏れ等が残存している可能性はあるが,Web公開することにした。

 規則(EU) 2021/694 [参考訳]
 http://cyberlaw.la.coocan.jp/Documents/LawandInformationMag_No41.pdf

ただし,この参考訳の冒頭部分に明記してあるとおり,翻訳の大前提となる法解釈等は現時点におけるものであり,今後の研究の進展に伴い,将来,何らかの改訂が加えられる可能性がある。後に誤記や誤訳等が発見された場合も同様である。それゆえ,この参考訳を利用する場合には,各自の責任において行い,かつ,必ず原文にあたって検討することを要する。無思慮にコピーして利用した場合の責任は,全てその利用者自身にある。

また,このファイルの内容を引用する場合には,「Web公開版」の参考訳である旨を明記する必要がある。

加えて,原典の所在を示すURLは,2021年7月時点のものである。

この参考訳は,以上のような意味での制約のある専門家向けの参考資料の一種であり,確定訳でも公式訳でもない。

法律上の制限に関しては,著作権法及び関連法令が定めるところに従うものとする。

 

[追記:2021年8月8日]

若干のバグを発見したので,修正版と差し替えた。

[追記:2021年9月10日]

ミスが発見されたので,修正版と差し替えた。

[追記:2021年9月12日]

ミスが発見されたので,修正版と差し替えた。

[追記:2021年9月21日]

ミスが発見されたので,修正版と差し替えた。

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2021年7月18日 (日曜日)

いわゆるモデルナアーム

筋拘縮症の一種ではないことを祈る。

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BazarBackdoor

下記の記事が出ている。

 BazarBackdoor sneaks in through nested RAR and ZIP archives
 Bleeping Computer: July 14, 2021
 https://www.bleepingcomputer.com/news/security/bazarbackdoor-sneaks-in-through-nested-rar-and-zip-archives/

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EU:消費者の電子バンキング需要の動向

下記の記事が出ている。

 Digital revolution: half of European customers want electronic banking, reveals new report
 Financier: July 15, 2021
 https://www.financierworldwide.com/fw-news/2021/7/15/digital-revolution-half-of-european-customers-want-electronic-banking-reveals-new-report

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2021年7月17日 (土曜日)

ゴラン・スクローボニャ『私たちはみんなテスラの子供 後編』

私の実弟が高橋ブランカ氏との共訳により刊行したゴラン・スクローボニャ『私たちはみんなテスラの子供』の後編が届いた。

 私たちはみんなテスラの子供 後編
 ゴラン・スクローボニャ著
 夏井徹明・高橋ブランカ訳
 幻冬舎 (2021/7/7)
 ISBN-13 : 978-4344933804

目下,ある仕事に忙殺されている最中なので,それを済ませてから読もうと思う。

実弟なので,前編・後編の刊行により,素晴らしい作品の翻訳を完成させたことは,とても嬉しい。

 

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2021年7月16日 (金曜日)

濱野恵「オンラインのテロ関連コンテンツ削除を義務付ける規則の公布」

濱野恵「オンラインのテロ関連コンテンツ削除を義務付ける規則の公布」外国の立法288-1号12~13頁を読んだ。
この規則の原文を精読する必要がある。その原文を読んだ上で,参考訳を作成すべきかどうか検討したい。

 濱野恵「オンラインのテロ関連コンテンツ削除を義務付ける規則の公布」
 https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11693546_po_02880105.pdf?contentNo=1

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2021年7月15日 (木曜日)

Joker Malware

下記の記事が出ている。

 Updated Joker Malware Floods into Android Apps
 Threat Post: July 14, 2021
 https://threatpost.com/updated-joker-malware-android-apps/167776/

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2021年7月14日 (水曜日)

濱野恵「クラウドファンディング規則の制定」

短信だが,濱野恵「クラウドファンディング規則の制定」外国の立法286-1号22~23頁を読んだ。濱野恵氏は,優れた人材の一員だと思う。

日本国に限らず,世界中において,クラウドファンディングの支離滅裂な解釈と極めて恣意的な運用が行われている。中にはクラウドファンディングとは名ばかりの詐欺行為もあるように見える。

この分野が今後どうなるのかは分からないけれども,要するに,基本に戻って冷静または冷酷に観る視点が重要ではないかと思う。

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EU:Regulation (EU) 2021/887

下記の法令が採択され,適用(施行)されている。

 Regulation (EU) 2021/887
 http://data.europa.eu/eli/reg/2021/887/oj

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米国テキサス州:ATMに対する物理攻撃

下記の記事が出ている。

 Spike in “Chain Gang” Destructive Attacks on ATMs
 July 9, 2021
 https://krebsonsecurity.com/2021/07/spike-in-chain-gang-destructive-attacks-on-atms/

これはATM内にある現金ボックスを奪取するための行為に関する記事なのだが,ATMに限らず,現代のIT機器類の筐体が異常に軽量化された結果,物理的に脆弱となっているのが普通であることから,単純・素朴な物理攻撃が最も効果的な攻撃方法となり得る世界が到来していることを意味していると理解すべきだろう。

民生品は言うに及ばず,軍用品もそうなので,高度なサイバー攻撃によってではなく,古典的な暴徒によって文明が消滅する可能性はあり得る。

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2021年7月13日 (火曜日)

ノーマスクによる面会強要

かつて,HIVとの関係で,「感染していることを知っていて他人と接触する行為が殺人罪に該当するか」という議論があったことを思い出した。

話題になっている行為が殺人罪になるかどうかは別として,また,コロナの問題とは一応切り離して,刑法に定める強要罪や業務妨害罪に該当するかどうかが検討されるべきだろうと思う。

私は,積極に解する。

ちなみに,この種の話題を目にすると,呆れるというべきか・・・「日本はもう終わっている」という感を深める。

現象形態だけしか考察できず,本質部分をみることができない。

 

 

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2021年7月11日 (日曜日)

AIと著作権問題

下記の記事が出ている。

 GitHubのソースコードで学習したプログラミングAI「Copilot」は著作権侵害なのか?
 GIGAZINE: 2021年7月9日
 https://gigazine.net/news/20210709-github-copilot-copyright/

自律学習型のAIの場合を含め,他の著作物を素材または要素として取り込み,その素材または要素を二次利用(reuse)して別のコンテンツやアウトプットを生成するタイプのシステムの場合,必然的に著作権法違反の問題が生じ得ることになる。

私は,大学の講義の中で少しだけ触れるようにしているのだが,著作権関連の国際条約,日本国の著作権法,米国の著作権法と関連判例法を完全にマスターしている受講生ではない場合,誤解を生ずるリスクがあるので,ちょっとだけ触れるだけにしている。現在のところ,私の評価基準を明らかにクリアした受講生はいない。

米国の著作権及び関連判例法の場合には別の考慮が必要となるが,日本国の著作権法に限定する限り,人格権の関係で生ずる問題を解決する方法はなかなか難しいだろうと考えている。

問題が表面化しないのは,AIの開発者の大部分が著作権法に関して必要十分な知識と実務経験をもっているとは言えないため,問題が存在するということを認識できないからだろうと思っている。

ちなみに,EUのデータ経済関連の政策文書中においては,AIを含め,社会のデジタル化においては,知的財産権の保護を尊重することが必須であり,それなしには成功があり得ないとされている。

私も全く同感だ。

***

もし現実に訴訟になったら,世界中のどの裁判官も内心で「逃げたい」と思うだろうと思う(笑)

私は「逃げるべきではない」と考える。

判断基準は,比較的簡明だ。

すなわち,「AIが実行したことと均等な行為をもし人間が実行したとすれば、著作権法に違反する行為に該当するか否か」という判断基準をもつことだ。

そして,該当性が肯定される場合,(少なくとも過失により)そのシステムの開発者及び運用者(自然人または法人)を著作権法違反行為の加害者として事実認定することができる。

一般に,法の不知は責任阻却事由とならない。

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2021年7月10日 (土曜日)

Microsoft Office WordとExcelに新たな脆弱性?

下記の記事が出ている。

 Microsoft Office Users Warned on New Malware-Protection Bypass
 Threat post: July 9, 2021
 https://threatpost.com/microsoft-office-malware-protection-bypass/167652/

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2021年7月 9日 (金曜日)

ドヴォルザークの交響曲第7番・作品70

ドヴォルザークの交響曲第7番は,私の好きな曲の1つ。名演の多い曲であり,結構多数の録音がある。私も名盤と呼ばれるCDを何枚かもっている。

ヴァツラフ・ノイマン指揮,チェコフィルの演奏による1972年の録音が個人的には最も好きな演奏。しばしば感傷的にメロメロに演奏されがちな第3楽章は,このノイマンの1972年の演奏ではとてもメリハリが効いた躍動感あふれてものとなっている。それでいて,かなり深いところから胸にぐっとくるものがある。作品それ自体がとても優れていということなのだと思うが,そのような作品の最も良い点を表層的な感情の起伏に訴えることなく,心の深いところで真の感激を呼び起こし,メロディと和音の美しさを堪能させるような精神的な重層構造をもった演奏。まさに名演と言えるのだろうと思う。
同じことは,(異論があるだろうとは思うものの)同じCDに収録されている交響曲第8番の第3楽章についても言えることだ。ちなみに,何度も聴いている間に,交響曲第7番でも交響曲第8番でも,打楽器奏者がとんでもない名手だということに気づいた。

何度聴いても,第3楽章になると,感激の涙が溢れそうになる。素晴らしい楽曲であり,ヴァツラフ・ノイマンは,その楽曲それ自体の素晴らしさを表現するための最善の技能と統率力を持った素晴らしい指揮者なのだろうと思う。

当時のチェコフィルの技能に関しては,全曲を通じて,「これ以上を望むのは無理」と感じられるほど完璧なもので,とにかく感動するしかない。弦楽器のアンサンブルと音色の秀逸さは言うに及ばず,木管楽器の音色がとても美しい。当時,信じがたいほどにとんでもない名手揃いだったのだろうと想像する。

そのような感覚は,同じCDを何度聴いても変わらない。

ちなみに,私のもっているCD(COCQ-82697-703・日本国における再発売品)の箱の表紙にある写真には,第一ヴァイオリンの首席奏者の顔が写っている。何となく,ダヴィッド作のナポレオン戴冠式の絵の中で,ナポレオンの右脇に十字架を掲げている僧侶の顔とだぶって見え,ちょっと凄みを感じる。

それくらい,当時のヴァツラフ・ノイマンが「偉大な指揮者」として楽団員から崇敬されていたということなのだろうと思う。

ちなみに,私のもっているノイマンの全集版のCDセットの中にある交響曲第1番は,とても興味深い作品であり,若きドヴォルザークがどのような音楽家を目指していたのかを直接に知るためには必聴の楽曲ではないかと思う。

その後の交響曲第6番に至るまでの楽曲の中には,現代でもそのまま通じそうな前衛的な断片も混じっている。そのような断片をみつける度に,「この人も神に選ばれた天才の一員なのだ」と認識し,感動する。

ちなみに,私のもっているノイマンの全集版CDには,第7番と併せて第8番も収録されている。

この第8番もまた名曲として知られているのだが,ノイマン指揮チェコフィルの演奏による第3楽章にはちょっとした(普通は気づかれないような)微細なポルタメントで演奏されている部分がある。この部分が何度か聴いているうちに,ぐっと胸を熱くさせる。

一般に,インテンポでこういう芸当をやってのけるというのは,相当の芸術性と技量をもった音楽家でなければ実現できない。

バブリーな時代に流行ったテンポを揺らして演奏するというスタイルは,実は,かなりの素人でもできることなのだ。

真の天才は,全ての制約条件を完全に甘受し,遵守し,それでもなお芸術を開花させることができる。だからこそ,天才なのだ。

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Kaseyaのマネジメントのどこに問題があったのか?

下記の記事が出ている。

 Kaseya Left Customer Portal Vulnerable to 2015 Flaw in its Own Software
 Krebs on Security: July 8, 2021
 https://krebsonsecurity.com/2021/07/kaseya-left-customer-portal-vulnerable-to-2015-flaw-in-its-own-software/

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EU:Regulation (EU) 2021/695 (Horizon Europe)

下記の法令が採択され,適用(施行)されている。

 Regulation (EU) 2021/695 (Horizon Europe)
 https://eur-lex.europa.eu/eli/reg/2021/695/oj

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2021年7月 8日 (木曜日)

EU:Regulation (EU) 2021/694

下記の法令が採択され,適用(施行)されている。

 Regulation (EU) 2021/694
 https://eur-lex.europa.eu/eli/reg/2021/694/oj

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2021年7月 7日 (水曜日)

ブラームスのピアノ協奏曲第1番

とても好きな曲で,これまで何百回聴いたかわからない。

LP時代からCD時代を通じて,バックハウスのピアノ独奏,カール・ベーム指揮のウィーン・フィルの演奏による1953年のものがベストだと思って聴いてきた。実際,何度聴いても素晴らしい。

その後,様々な演奏家の録音を聴き,それぞれの良さを味わってきた。

最近,これまであまり聴くことのなかったアルフレッド・ブレンデルのピアノ独奏,ハンスシュミット・イッセルシュテット指揮のアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団の演奏による1973年のものを何度も聴くようになった。

繰り返し聴いている間に味わいがどんどん深まる。不思議な演奏だと思う。

現時点では,素晴らしいの一言に尽きる。

 

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EU:Regulation (EU) 2021/696

下記の規則が採択され,適用(施行)されている。

 Regulation (EU) 2021/696
 https://eur-lex.europa.eu/eli/reg/2021/696/oj

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EU:委員会勧告(EU) 2021/1086

下記の委員会勧告が出ている。

 Commission Recommendation (EU) 2021/1086 of 23 June 2021 on building a Joint Cyber Unit
 C/2021/4520
 https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A32021H1086

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2021年7月 6日 (火曜日)

モンゴル:CAに対するサイバー攻撃?

下記の記事が出ている。

 Website of Mongolian certificate authority served backdoored client installer
 ZDNet: July 6, 2021
 https://www.zdnet.com/article/website-of-mongolian-certificate-authority-backdoored-served-malware/

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2021年7月 5日 (月曜日)

EU:規則(EU) 2020/1784

下記の法令が採択され,適用(施行)されている。

 Regulation (EU) 2020/1784 of the European Parliament and of the Council of 25 November 2020 on the service in the Member States of judicial and extrajudicial documents in civil or commercial matters (service of documents)
 https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A32020R1784

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2021年7月 4日 (日曜日)

米国:H.R.2438 - Justice in Forensic Algorithms Act of 2021

可決される見込みは少ないのではないかと予想されるが,考え方が非常に興味深い。

 H.R.2438 - Justice in Forensic Algorithms Act of 2021
 https://www.congress.gov/117/bills/hr2438/BILLS-117hr2438ih.pdf

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EU司法裁判所:La Quadrature du Net and Others v Premier ministre and Others

下記の先決裁定が出ている。

 Judgment of the Court (Grand Chamber) of 6 October 2020.
 La Quadrature du Net and Others v Premier ministre and Others
 ECLI:EU:C:2020:791
 https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A62018CJ0511

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2021年7月 3日 (土曜日)

ランサムウェア攻撃からの回復率

下記の記事が出ている。

 Ransomware attacks driving cyber reinsurance rates up 40%
 ZDNet: July 2, 2021
 https://www.zdnet.com/article/ransomware-attacks-driving-cyber-reinsurance-rates-up-40/

 Cyber reinsurance rates rocket at July renewals -Willis Re
 REUTERS: July 2, 2021
 https://www.reuters.com/technology/cyber-reinsurance-rates-rocket-july-renewals-willis-re-2021-07-01/

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2021年7月 2日 (金曜日)

隠れキリシタン

以下は,あくまでも架空のSF小説的な妄想の一種。

ある国では,独裁制が実施されており,キリスト教が禁圧されていたと仮定する。

しかし,日本国の江戸時代と同様,隠れ切支丹は存在する。独裁者の像のように見せかけたキリスト像やマリア像を礼拝する。

そのような隠れ切支丹のような人物が当該国の報道官のような重要な職務に就いていた場合,どうなるか・・・

私は凡人なので,私だったらとても耐えられない。

発狂するか自殺するか・・・そのどちらかだろうと思う。

今になって読み直してみると,遠藤周作『沈黙』は,(映画化された映像作品も映画館で観たことがあるのだが)かなり楽観主義的というか,現実無視の理想主義を基礎とするものだろうと思う。

現実の人間は,もっと弱く,醜い。そうしなければ生きていけないからだ。

しかし,あちこちの遺跡や古い神社や寺院を廻りながら思うことがある。

それは,とんでもなく悲惨で過酷な状況の下にあっても信念を貫き通した人や,あるいは,自分が犠牲となって人々を救おうという一念で即身成仏した僧侶がかつて存在したということを理解し,忘れ去られた遺跡のような場所を訪問し,その前で黙って合掌しながら自然と私の胸の中に湧き上がってくるある種の感情のようなものだ。

極めて主観的なものなので,他者とは共感できないものかもしれない。

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米国:Colorado Privacy Act

下記の記事が出ている。

 US State Privacy Law Update
 National Law Review: June 11, 2021
 https://www.natlawreview.com/article/us-state-privacy-law-update-june-11-2021

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国家によるサイバー攻撃であるとして,英国と米国がロシアを非難

下記の記事が出ている。

 US and UK agencies accuse Russia of political cyber-campaign
 BBC: 2 July, 2021
 https://www.bbc.com/news/technology-57658656

 

[追記:2021年7月3日]

関連記事を追加する。

 Widespread Brute-Force Attacks Tied to Russia’s APT28
 Threat post: July 2, 2021
 https://threatpost.com/kubernetes-brute-force-attacks-russia-apt28/167518/

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Babuk Ransomware

下記の記事が出ている。

 Babuk Ransomware Builder Mysteriously Appears in VirusTotal
 Threat Post: July 1, 2021
 https://threatpost.com/babuk-ransomware-builder-virustotal/167481/

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2021年7月 1日 (木曜日)

さつまいも

ずっと考えてきた。

結局,最後に残るのはこれだ。ただし遺伝子組換え作物はダメだ。弱すぎる。

無論,冷蔵すれば長期保存可能。

そうではなく,例えば,でんぷん粉のような乾燥状態の形で保存する手法を開発しなければならない。

それと同時に,かつての薩摩藩と同様,どこでも放屁自由にしないといけない。

さつまいもは,世界を救うことになるだろう。青木昆陽は偉い。

ちなみに,既存品種の中では「紅あずま」を推奨する。

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Europol: The golden age of criminal VPNs is over

下記の記事が出ている。

 This VPN service used by ransomware gangs was just taken down by police
 ZDNet: June 30, 2021
 https://www.zdnet.com/article/this-vpn-service-used-by-ransomware-gangs-was-just-taken-down-by-police/

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工賃または人件費

下記の記事が出ている。

 太陽光パネルが強制労働の温床?アメリカがウイグルの人権侵害を理由に部品輸入を禁止。日本の脱炭素計画に影響も
 Huffpost 日本語版:2021年7月1日
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60da8a30e4b04decb353f1c4

かつては中国の人件費の平均額がかなり低かった。しかし,現在では相当に高騰している。安い人件費を目当てにするという意味でのグローバル戦略そのものが,(中国に限らず世界規模で)そろそろ破綻しているのではないかと考える。
少なくともかなり近い将来には世界規模で次第にそうなっていくだろうと予測される。
そのような将来像を想定の1つとして考えることが全くできない経営者は無能だと言わざるを得ないのだが,日本国内の企業にはそこまで無能な経営者は1人もいないだろうと期待する。

さて,製品原料輸出国の平均賃金及び上昇率,原材料等の仕入費,エネルギー利用代金額,輸送費,関税,中間マージン等のコストと利益の額,加えて為替レートの変動等を全て考慮に入れた上で,輸入時点における輸入原価があまりにも安すぎる場合(特に,そのようにして当該国における平均賃金額を反映するように推算した製造・輸出原価の額よりも実際の輸入原価の額が下回る場合),普通の労働者による労働によってその製品原料が製造されているのではないと推定しなければならない。

このような計算(推算)は,いわゆるAI技術の応用に最も適している分野の1つかもしれない。

人権も人件費も全く考慮に入れる必要のない高度な性能をもつ産業用ロボット(Robotics)が既に大量稼働しているのだろうか?

 

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