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2021年7月 1日 (木曜日)

工賃または人件費

下記の記事が出ている。

 太陽光パネルが強制労働の温床?アメリカがウイグルの人権侵害を理由に部品輸入を禁止。日本の脱炭素計画に影響も
 Huffpost 日本語版:2021年7月1日
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60da8a30e4b04decb353f1c4

かつては中国の人件費の平均額がかなり低かった。しかし,現在では相当に高騰している。安い人件費を目当てにするという意味でのグローバル戦略そのものが,(中国に限らず世界規模で)そろそろ破綻しているのではないかと考える。
少なくともかなり近い将来には世界規模で次第にそうなっていくだろうと予測される。
そのような将来像を想定の1つとして考えることが全くできない経営者は無能だと言わざるを得ないのだが,日本国内の企業にはそこまで無能な経営者は1人もいないだろうと期待する。

さて,製品原料輸出国の平均賃金及び上昇率,原材料等の仕入費,エネルギー利用代金額,輸送費,関税,中間マージン等のコストと利益の額,加えて為替レートの変動等を全て考慮に入れた上で,輸入時点における輸入原価があまりにも安すぎる場合(特に,そのようにして当該国における平均賃金額を反映するように推算した製造・輸出原価の額よりも実際の輸入原価の額が下回る場合),普通の労働者による労働によってその製品原料が製造されているのではないと推定しなければならない。

このような計算(推算)は,いわゆるAI技術の応用に最も適している分野の1つかもしれない。

人権も人件費も全く考慮に入れる必要のない高度な性能をもつ産業用ロボット(Robotics)が既に大量稼働しているのだろうか?

 

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