センサー用ICチップの耐用年数
モノのインターネットに利用される場合を含め,センサー用ICチップの耐用年数は不明だ。
技術革新が緩慢であれば,実際の経験により耐用年数を知ることができる。しかし,耐用年数が来ていなくてもどんどん新たな製品が出てくるので交換となり,本当の耐用年数がわかりにくい。
しかし,物品の生産能力や配置・点検・交換等の費用を考えると,いつまでも容易に全とっかえできる時代が続くとは思われない。旧式のものをどうにか使い続けることが必要になり,旧式のものと新型のものとが複雑なモザイク状態で混在するような近未来を想定するのが妥当だろう。
情報セキュリティ上の問題は当然にある。それを一応措くとしても,そのようなモザイク状態が一般化した環境の中でいったいどうやったら持続的かつ安定的に利用し続けることができるのかについては誰も知らない状態にある。
結局,わけのわからない微小産業廃棄物の山ができるだけでおしまいということになりはしないかと危惧している。
無論,ICチップには有害物質が含まれており,粉塵状態になると呼吸器に対して深刻な悪影響を与えることが十分に予想される。
政策論としては,全ての関連企業に対して強制的に損害賠償保険の積立を命ずることができるような法制の確立を検討すべきだろうと思う。受益者負担では筋が通らない。なぜなら単純な受益者ではなく常に深刻な被害者の予備軍であり続けるからだ。
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