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2020年11月22日 (日曜日)

調布の穴

地下空洞が幾つかみつかったと報道されている。

人工的なものの可能性も検討されるべきだと考える。例えば,戦時中に何らかの理由で掘られた空洞が存在し得る。

そのような軍事施設の例としては,例えば,知覧には様々な地下施設が現在でも存在していると言われている。他の都道府県であっても,大きな軍事施設があった地域では,何らかの地下施設も構築されていた可能性が高い。

また,もっと古い時代のものの可能性も否定し切れない。

例えば,古代中国では,食糧庫として大規模地下施設を構築した例が知られている。そのようなものが日本国にあるという報告はないだろうと理解しているのだが,しかし,日本国内に1つも存在しないという保証は全くない。少なくとも,調布付近が古代における重要な産業拠点であったことは間違いないので,古代の何らかの遺構が空洞化して残されているということは(少なくとも机上の理論としては)あり得る。

また,戦乱の時代において,大勢の人間を殺し,土中に埋めたあとに,(酸性土の影響等により)有機質やカルシウム分等が全て溶け去り,空洞だけが残っているような場所が絶対に存在しないとは言い切れない。

産業政策により構築されたものとしては,現代の一部に含まれるのかもしれないが,例えば,岐阜県内には亜炭の採掘による地下空洞が存在する地域があるし,栃木県内には石材の採掘による地下空洞が存在する地域がある。

無論,完全な自然現象ということもあり得る。

それが自然現象であるとした場合,条件が類似した場所である限り,この地域一帯に類似地形が多数存在する可能性を否定できなくなる。それゆえ,例えば,地下レーダーを使用した簡易検査等を可能な限り多数の地点で実施することが有益ではないかと考える。

一般に,現在進行中の地下トンネル工事の影響ばかりに目を奪われがちだが,それでは視野が狭すぎる。およそ想定可能な全ての可能性を検討しなければ,真相に迫ることはできない。

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