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2020年5月 3日 (日曜日)

Google検索

最近,劣化の度合いがひどくなっているようだ。

既に証明書失効または消滅したサイトが検索結果として大量に表示されるのが普通となっている。

危険なサイトでもブロックしないので,適切なセキュリティソフトを使用していないと大変なことになる危険性がある。ここでいう「危険なサイト」には,マルウェアを感染させるための偽サイトだけではなく,著作権侵害物である違法な私的ミラーサイトやキュレーションサイトのようなものを含む。後者の中には,本物とは異なる商業宣伝広告を表示させる仕組みになっており,それによって小銭稼ぎをしているという意味で,いわゆる「転売ヤー」等と同じレベルで愚劣なサイトもあるのだが,それだけではなく,セキュリティ上の脆弱性が多々あり,非常に危険だ。

劣化の原因はわからないのだが,結果として,検索結果の信用性に疑問が生ずることになる。

そのことは,例えば,Googleのコンテンツを利用した隠れた追跡による移動頻度及び移動範囲の統計等の信頼性にもかなり深刻な疑問を投げかけることになる。仮に統計学者が世界一優秀な人間であり,かつ,統計理論それ自体としては正しいものであったとしても,元のデータの信頼性を全面的かつ完璧に検証する方法が存在しない以上,その統計結果も信頼度ゼロと言わなければならない。信頼度ゼロの統計に基づく政策決定もまた,空疎なものまたは誤謬それ自体であらざるを得ない。

私的に,適法行為の範囲内で,ある簡単な実験をしてみた。当然といえば当然の結果なのだが,この種の統計が無意味なものであることを完全に実証できた。

データの信頼度が高いと主張したい個人または企業は,その信頼度を検証するための方法・その方法の実施結果・実施結果の検証結果・データ誤差率等を公表すべきだろう。そうでなければいくらでも作文できる。

その証明責任は,統計結果をまとめる者,または,統計結果を公表する者,または,統計結果を基礎として政策決定をする者にある。

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