石井夏生利『EUデータ保護法』
下記の書籍の献本を受けたので,早速読んでみた。すべての部分について私の翻訳(参考訳)があり,かなり以前に公表していることや,著者の主要書籍全部を既に読んでいることの結果,本書の内容を事実上既に熟知しているということもあるが,およそ10分ほどで全部精読できた。
他に類書がないわけではないけれども,このボリュームの概説書は他に出ておらず,内容も標準的なので,とりあえず参考にするのには良い本だと思われる。
石井夏生利
EUデータ保護法
勁草書房 (2020/1/21)
ISBN-13: 978-4326403707
なお,学説上の見解において,異なる見解に依拠したほうが妥当だろうと判断できる箇所がある。著者の従前の説を維持しているということなのだろうと推察可能ではあるが,そのような箇所については,読者自身の評価と判断に従うべきである。
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