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2019年1月 9日 (水曜日)

米国:Jeepのセキュリティ上の問題

下記の記事が出ている。

 Jeep hacking lawsuit shifts into gear for trial after US Supremes refuses to hit the brakes
 Register: 8 January, 2019
 https://www.theregister.co.uk/2019/01/08/jeep_hacking_supreme_court/

 U.S. High Court Declines Fiat Chrysler Hacking Case
 Bloomberg: January 7, 2019
 https://news.bloomberglaw.com/privacy-and-data-security/us-high-court-declines-fiat-chrysler-hacking-case

この問題に関しては,日本国政府も安全性の強化を推進するための政策を明確にしている。

しかし,私が認識している限りにおいては,開発者の中における危機意識がかなり低いのではないかと思われる。その原因としては,全体的な眺望を得る能力またはバランス感覚に欠ける者がリーダーシップをとっているということをあげることができるのではないかと考える。

決して能力的に低い人々だとは思わない。確かに,当該技術分野の専門家だ。しかし,全体的な視野が狭すぎ,または,一般的な教養,人間理解そして情報セキュリティ及び個人データ保護の基本原理というようなものに関し,不足があるのだ。

成果をあげたいという気持ちは非常に良く理解できる。しかし,大多数の国民を犠牲にすることは許されない。

また,法学分野の研究者としては,今後,情報セキュリティと関連する製造物責任に関する研究を大規模に推進する必要性がある。この分野において,EUの関連機関は,既にかなり徹底した調査研究を進めてきている。加えて,EU全域における情報セキュリティの確保のための制度構築を大規模に進めているところである。

それらの動きを正確かつ精密に知らないと,結果的に,日本国の自動車産業にとっても大きな打撃となることが十分にあり得る。

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