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2018年11月26日 (月曜日)

法学部は滅びるか?

下記の記事を読んだ。

 法科大学院の興亡と大学法学部の盛衰
 社会科学者の随想:2015年01月20日
 http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/2015-01-20.html

私は,法学部全部が滅びることはないと予想する。

しかし,無為無策では必ず滅びる。

私としては,明治大学法学部及び大学院の中に情報と関連する法分野の専門家を育成するコースを構築すべきだと考え,諸々の制約の中で最善の努力を尽くしてきたつもりだ。

それらの制約の中で最も大きな制約は,教員の「定員」の問題だ。諸般の事情により増やすことが困難なので,少数精鋭で頑張っており,performanceとしては日本国内ではダントツであることは言うまでもなく,世界的にも稀な存在となることを達成している。最近,その手のグラフを見かけなくなったが,もし単純に業績数だけでグラフを作成するとすれば一目瞭然となるであろうし,内容を重視して比較検討しても同じ結果となる。

理想的には,教員の定員と科目数の増加を求めたいところだが,もしそれが実現すれば(総定員の純増は考えにくいので)他の科目の定員を圧迫することになることから,決して無理押しはしない。

上記の記事の最後のほうに某受験予備校の責任者の発言が引用されている。私もそうだと思う。「何を学ぶのか?」が明確ではないものでは勝負にならない。

私は,自分にやれることしかできないので,「情報社会の法」に関する専門的な素養をもつ若者の育成に集中し続けようと思う。

一般に,当該分野において真に実力があり,優れた論文を書き,勉学意欲のある若者に対して正しく充実した教育を提供でき,必要に応じて英語でも十分にやりとりできる教員は,現実にはかなり稀な存在だ。

しかし,幸いなことに,明治大学法学部の「法と情報コース」の担当教員は,それらの条件を全て満たしていると考えている。

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