大規模畜産経営は重大な岐路に立っている?
下記の記事が出ている。
Big Ag + Big Pharma = Big Problems
ars technica: December 4, 2017
https://arstechnica.com/science/2017/12/big-ag-big-pharma-big-problems/
抗生物質の使用制限に服するとすれば,大規模経営は無理だ。しかし,消費者の健康には大いに寄与することになる。大量供給ができなくなるので,過食による肥満も減少する。
抗生物質の使用制限を無視するとすれば,耐性菌の更なる進化によるスーパーバグの登場により,畜産界全体が壊滅してしまうことを避けられない。その間,消費者の健康は,残留抗生物質によって蝕まれ続け,平均寿命が短くなり,ガンの発生が増加するかもしれない。
要するに,大量生産により製造した製品を大量に販売して超リッチになるという経済モデルを捨てるべき時がきたということになるのだろう。
しかし,それを捨てることができないというのも人間なので,結局,人類は,このような側面においても絶滅寸前であると言える。
(余談)
WHO等の文書において懸念されているのは,家畜に寄生する病原菌の中に超スーパーバグが出現し,世界規模でほぼ全滅的な畜産業の崩壊が発生する危険性だけではない。
食肉の中に残留する抗生物質の影響により,人間に寄生する病原菌の中にも超スーパーバグが出現することが懸念されているのである。
それゆえ,現実に世界規模の畜産業崩壊が発生する時点では,同時に,人類全体がそのような運命に直面しているということにもなる。
しかし,それでもなお,人類は,欲望を捨てることができないだろう。
そこで,脳に特殊な電磁波を照射することにより,現実には何も食べていなくても美味しい肉類をたらふく食べたたのと同じような気持ちにさせるというような錯覚を強制的に惹起させて,多数の者の欲望を充足させる方法が開発されるようになるかもしれない。
人間の欲望のほぼ全ては,脳内の作用によるものであるので,脳内の信号処理を人為的に操作すれば,性欲や名誉欲や金銭欲や権力欲等を含め,ほぼ全ての種類の欲望を脳的に充足させることができるのである。
その意味では,人類は,涅槃に達するための現実の手段を手にしつつあるとも言い得る。
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