真か偽か?
ときどき質問されることなので,要するにどういうことを言っているのかを模式的に書いておこうと思う。今後は,「ブログを読んでください」で対処可能となる(笑)
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A<Bが正しいと理解されていると仮定する。
後になって,BがAの別名(synonym)であることが判明したと仮定する。
このような場合が現実に存在する。
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A<Bが正しいと理解されていると仮定する。
B<Cが正しいと理解されていると仮定する。
C<Dが正しいと理解されていると仮定する。
D<Aが正しいと理解されていると仮定する。
ところが,これら4つを同時に全て比較検討する者がこれまで存在しなかったので,論理の破綻に誰も気づかない。
このような場合が現実に存在する。
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A<Bが正しいと理解されていると仮定する。
B<Cが正しいと理解されていると仮定する。
C<Dが正しいと理解されていると仮定する。
D<Eが正しいと理解されていると仮定する。
後になって,EがAの別名(synonym)であることが判明したと仮定する。
このような場合が現実に存在する。
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以上のような奇妙な現象が発生する根本原因は,要領よく結論だけパクって論文を書こうとする者が非常に多いからだ。理論の根拠とされている1次資料を丹念に調べ,同じ判断基準に基づいて丁寧に整理した上で,冷静に考察すれば,極めて容易にこれらの論理の破綻を発見することができる。
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