« 大正天皇実録 | トップページ | ヘニング・ラトケ判事公開特別講義 »

2017年12月 6日 (水曜日)

Miraiは更に拡大している?

下記の記事が出ている。

 100,000-strong botnet built on router 0-day could strike at any time
 ars technica: December 5, 2017
 https://arstechnica.com/information-technology/2017/12/100000-strong-botnet-built-on-router-0-day-could-strike-at-any-time/

(余談)

モノのインターネット(IoT)は,それを構成する機器類が安全なものであることを必須の前提としている。

しかし,その前提が確保されない以上,モノのインターネットがそれ自体として非常に危険なものであることを否定できないことになる。

そして,このモノのインターネットという情報インフラの上に構築される「AIネットワーク」なるものの健全性が架空のものであることも自動的に証明されることになる。

では,モノのインターネットを構成する機器類を安全なものとすることは,本当に可能なのだろうか?

私は,WTOの考え方を大幅に修正し,自由貿易という政策論を基本的に廃棄し,世界の個々の国々が自国製品のみを使用し,当該国の政府がそれらの自国製品を完全に管理するという政策論を是認しない限り,到底無理なことだと考える。このことは,自由なイノベーションのような考え方を否定するものともなるので,現在の世界環境において受容される可能性がない。

それゆえ,モノのインターネットの根本的な脆弱性が解消される日は来ない。

なお,この関連で参考となる文書として,下記のものがある。

 Report on EAGF expenditure Early Warning System No 4-5/2017
 COM/2017/0317 final
 http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=COM:2017:317:FIN

|

« 大正天皇実録 | トップページ | ヘニング・ラトケ判事公開特別講義 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大正天皇実録 | トップページ | ヘニング・ラトケ判事公開特別講義 »