裁判所の電子化
名古屋大学で開催された情報ネットワーク法学会のパネルセッションでは,笠原先生及び町村先生らによる裁判所の電子化に関するものを傍聴した。
長かったと思う。精力的に調査と研究を尽くしたのに,ことこの分野に関する限り10年以上も塩漬け状態にされてしまった笠原先生及び町村先生は,本当に御気の毒だったと思う(そのようになってしまった原因については推測可能な要素を幾つか思い浮かべることができるけれども,推測に過ぎないので,具体的な言及を控える。)。ほんのわずかとはいえ,現実の法制の整備の動きにつながってきたことになるので,その苦心がやっと報われたということになるのだろう。
このような法制整備の動きを受け,私も,あくまでも私的に,関連するEU及びEFTAの法制を全訳し,法と情報雑誌で公表し,関連各方面に配布した。
日本国の国情及び関連団体の財政負担能力,更には,実務法曹界における深刻なイデオロギー対立等を併せ考えると,そう簡単にものごとが動くとは思われないが,それでも,陰ながら,この私も自分のできることを尽し,今後も笠原先生や町村先生のお仕事を支援しようと思う。
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