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2017年11月15日 (水曜日)

オーストラリア:ドローン(自動走行自動車)による郵便配達は失敗?

下記の記事が出ている。

 The postman's job is safe if this 'useless' delivery robot is the best Australia Post can do
 Independent Business Times: November 14, 2017
 http://www.ibtimes.co.uk/postmans-job-safe-if-this-useless-delivery-robot-best-australia-post-can-do-1647238

以前も書いたことだが,このようなドローン(自動走行自動車)による配達システムには重大な問題がある。

それは,このようなドローンそれ自体を屑鉄として売りさばいて利益を得るために捕獲・破壊する者,ロボットが運搬する荷物を奪う海賊行為を行う者などに対しては無力だという物理的な脆弱性があることだ。特に,ロボットを製造・管理するのは人間ではなく全部ロボットになることが100%確実である以上,そのようなロボット化によって人間の雇用がほどんど確保されない社会になると,盗賊でもして生きるしかなくなってしまうので,この脆弱性は想定ではなく,かなり現実的なものだと考える。

常に武装した警察隊(または警察ロボットシステム←それを製造・管理するのもロボット)を大量に用意しておき,事件に対処しなければならないという点において,社会全体のコストはかなり増加するかもしれない。

もっとも,人間の失業率が劇的に高まると,配達すべき郵便の切手を貼るお金さえない人々ばかりになるので,取扱い郵便物の総量も深刻に減少し,郵便事業それ自体が消滅してしまう結果,このような郵便配達のためのドローン(自動走行自動車)も必要なくなるということも十分あり得る。

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