苦言
昨年,情報ネットワーク法学会で講演をしたのだが,その講演内容を収録したCD-ROMが届いた。
例年,冊子体で発行されていたけれども,今年度からは電子的な媒体に変更になったようだ。
それについては特に意見はない。
問題は,収録されているファイルの取扱いだ。
一応全部読んでみたのだけれども,ちょっと問題がある。
たぶん,図書館情報学における分類法を含め,「対象の特定」という問題についてちゃんと考えていない。
しかし,私のような老人が苦言を呈してもどうにもなるものでもないので,回り回って自分達自身が「これはまずい」と気づくまで見守ることにする。
私は,伝統や文化等のことを言っているのではない。
単純に知識の整理方法のことを言っているのに過ぎない。
これができないと,分野のいかんを問わず,何もできなくなる。
いわば知識のガバナンスのようなものだ。
優れた論文を量産できる研究者は,いずれも,知識のガバナンスに優れている。
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