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2017年9月28日 (木曜日)

Amazonが家庭内の奥深くに更に侵入?

下記の記事が出ている。

 Amazon's latest Alexa devices ready to extend company's reach into your home
 Guardian: 27 September, 2017
 https://www.theguardian.com/technology/2017/sep/27/amazon-alexa-echo-plus-launch

本人の事前に説明を受けて納得した上での同意がある場合には適法行為であることは言うまでもない。問題は,通常は,「理解しやすい事前の説明がない」という点にある。誰も正確には理解していないだろうと思う。

また,セキュリティ上の危険性がある。例えば,このようなタイプのデバイスが機密性の高い部署に存在していた場合,どういうことを考えるべきかを想像すれば,問題性は明らかだと思う。機密性の高い部署では,当然のことながら,全面禁止とすべきである。

機密性の低い場所であっても,他人の悪口等が常時傍受される危険性があるので,いつどこにいても常に沈黙するという生活スタイル(誰とも一切の会話をしないという生活スタイル)を選択するしかないのではないかと思われる。

そして,他所を訪問するときは,そのようなデバイスの有無を確認すべきであろう。説明が正確ではなく,そのために機密漏えい等の事故が発生した場合には,当然のことながら,その場所の管理者は,説明義務違反として損害賠償責任を負う。

以上の私見に対しては異論もあるかもしれない。

しかし,「このようなデバイスの普及をネット犯罪者やサイバー攻撃者が大歓迎するだろう」との予測に反対する者はいないだろうと思う。

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