考古学ジャーナル2017年8月号 特集:古墳時代の武装・馬装の研究現時点
大学の夏休み中に仕上げてしまおうと思っていた予定をどうにかこなし,一休みというところ。
1ヶ月以上前に三省堂本店で購入してそのままにしてあった考古学ジャーナルを読んだ。
考古学ジャーナル2017年8月号
特集:古墳時代の武装・馬装の研究現時点
http://www.hokuryukan-ns.co.jp/magazines/07journal/j2017_08.html
非常に興味深い。
この分野は,ミクロの研究が非常に大事だが,それと同時にマクロの研究も大事だ。
この雑誌の中のある記事において巧妙に暗喩されているとおり,今後は,古代の極東~バクトリア~アルタイあたりの遺物とのマクロ的またはトポロジー的な研究がもっと盛んに行われるべきだと思う。
シナリオとしては,人間そのものが大勢わたってきたというシナリオ,文化だけがわたってきたというシナリオ,そして多種多様なその中間形態が考えられるし,それらが長い時代の変化の中で累積的に混合していると考えることもできる。
「単一民族」的な発想で考えるのは,最も愚かなことだと思う。
古代の極東~朝鮮半島~日本列島の古代人の遺骨等から得られる遺伝子を調べてみても,そのことが既に明らかだと思う。
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