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2017年3月 8日 (水曜日)

慶應大学で,内部規則違反となるセンシティブデータ収集アプリ運用が判明し、研究中止を決定

下記の記事が出ている。

 慶大、研究用ヘルスデータ収集アプリを一般公開中止 - 研究計画と異なる運用で
 Security NEXT - 2017/03/06
 http://www.security-next.com/079154

慶応大学の公式発表は下記のところにある。

 本学において開発したスマートフォン向けアプリケーション「Heart & Brain」の提供中止について
 慶應大学:2017年2月28日
 http://www.med.keio.ac.jp/news/2017/2/28/5-19904/index.html

このアプリの運用が単に内部規則に反するだけで済むものかどうかについては検討の余地がある。

それはさておき,非違行為が発覚した時点で迅速に中止決定がなされたことには注目すべきだろうと思う。

内部統制だ何だと言っても,現実には,倫理委員会に対して「エビデンス」として書類が提出されるだけで,その後の実際の運用が検証されていないことが非常に多い。

そういう中で,内部統制システムがきちんと機能した比較的珍しい事例だと言えると思う。

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