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2017年2月21日 (火曜日)

PCのマイクのハッキング

下記の記事が出ている。

 Hackers who took control of PC microphones siphon >600 GB from 70 targets
 ars technica: February 21, 2017
 https://arstechnica.com/security/2017/02/hackers-who-took-control-of-pc-microphones-siphon-600-gb-from-70-targets/

この問題は結構以前から指摘されてきたもので,現実にそのような事態が世界規模で発生し続けているものと推定される。

そもそもPCにマイクとカメラが附属していることがおかしい。しかも,ソフトウェアによってその機能を完全にオフにすることが難しい場合が珍しくない。

このような場合,そのようなマイクやカメラを附属させたPCを製造・出荷している企業は,過失または未必の故意(概括的故意)による共同不法行為責任を負うことがあり得ると考える。そのようなマイクやカメラが存在することを必須の前提としてPCの機能を設計する開発者も同様に過失または未必の故意(概括的故意)による共同不法行為責任を負うことがあり得る。この場合、製造物責任法に基づく開発危険の抗弁を主張をすることが許されない。

その損害賠償責任を免れるためには,原則として,マイク及びカメラの附属しないPCを製造・出荷するのが正しい経営判断であると言える。

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