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2017年1月25日 (水曜日)

米国:諜報機関が高性能自動翻訳システムを開発?

下記の記事が出ている。

 US Intelligence seeks a universal translator for text search in any language
 ars technica: January 25, 2017
 http://arstechnica.com/information-technology/2017/01/us-intelligence-seeks-a-universal-translator-for-text-search-in-any-language/

自動翻訳物について,著作権法上の問題が生ずる可能性は否定されないが,「諜報機関には平時の法が適用されないので,問題はない」と考えているではないかと思う。

ちなみに,現在の基本的な考え方を前提とする限り,普通の一般的な内容の文書に限定された自動翻訳における低レベルの翻訳という「壁」を乗り越えることは不可能だと思う。

更に次の世代の自動翻訳を成立させるためには,「自己の価値観を捨てる」という決断が必要となる。これは,「アメリカの文化と言語と価値観を判断基準にしてものごとを考えることを全部捨て去る」ということを意味している。アメリカ人にそれができるかどうかはわからない。しかし,そうしなければ,「壁」を乗り越えることはできない。

たかが自動翻訳の話題なのだが,「自己の認識というものに関する本質的な問題を含んでいる」ということを正しく認識・理解している者は,あまり多くないようだ。

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