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2016年11月27日 (日曜日)

Teslaの自動操縦自動車は,スマートフォンのアプリで完全に支配を奪うことが可能?

下記の記事が出ている。

 Grand App Auto: Tesla smartphone hack can track, locate, unlock, and start cars
 Register: 25 November, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/11/25/tesla_car_app_hack_enables_car_theft/

(余談)

一般論として,例えば,ブレーキとアクセルの操作を奪っただけでも,その自動操縦自動車に乗車している人間を死の脅威に晒すことができる。つまり,支配(制御)を奪われる可能性を物理的に完全に排除していない限り,当該自動操縦自動車は,人間の生命・身体に対して重大な危険を及ぼす可能性のある製品だということになる。

そこで,無線で操縦することのできる機能を完全に排除しているようなタイプの自動操縦自動車でない限り,常に欠陥車の推定を与えてよいと考える(無線で操縦可能な自動車だということを主張・証明すれば,原告は,欠陥の存在を証明する必要がなく,被告が「いかなる意味においても欠陥が全くない」ということを主張証明すべきことになる。)。製造者及び開発者は,基本的に全ての損害について完全な賠償責任を負うべきだろう。

ちなみに,自動ブレーキがアクセルよりも常に優先して機能するように設定されている場合,実は,運転者はアクセル及びブレーキに対する制御をもっていない。理論的には,第三者にシステムをハックされ,生命を翻弄されるだけの極めて悲惨な状況にあると理解することもできる。いわば,走る棺桶の中に生身の人間がゾンビとして蔵置されているようなものだ。実は,このことは,旅客機でも鉄道でも同じことで,大概の人間は,自分の生命・身体を自分自身で守ることが全くできない。

仮説として,「文明社会は,必然的に,人間のゾンビ化をもたらす」という定式を考えることができる。

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