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2016年11月 2日 (水曜日)

Jonathan Clough, Principles of Cybercrime 2nd edition

下記の書籍を読んだ。

 Jonathan Clough
 Principles of Cybercrime 2nd edition
 Cambridge University Press (2015)
 ISBN-13: 978-1107698161

有用な書籍だと思う。

インデックスとしての有用性は非常に高いので1冊持っているとかなり便利という感じがする。

しかし,学術的な意味で何か新しいことが書いてあるかというと何も書いていない。

一般に,学術というものは「神に選ばれた者」だけが営むことができるものなので,単に「秀才である」というだけでは学術にならない。

その意味で,秀才を選抜するためのシステムである現行の教育システムは,学術のために何らの寄与をすることもない。

しかし,実務上では大量の秀才を必要とすることは疑うべき余地がない。

そして,そのような秀才が大量に存在しないと,社会それ自体を維持することができない。

それゆえ,現在の教育システムは,維持されなければならない。

ただし,秀才によって処理可能な仕事の大半は人工知能によっても処理可能なので,将来ともそうであるかどうかはわからない。

では,天才はどうか・・・というと,妬まれて殺されるのがせいぜいなので,天才だと自覚している者は,誰から見ても天才ではないようにふるまうことが肝要だと思う。

以上を踏まえた上で,私自身はどうかというと,「凡人の極み」のようなものなので(笑),日々とにかく勉強を重ねるしかない。

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