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2016年10月 4日 (火曜日)

歯周菌

なかなか怖い病気だと思う。

 Presence of Porphyromonas gingivalis in esophagus and its association with the clinicopathological characteristics and survival in patients with esophageal cancer
 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4717526/

 Looking in the Porphyromonas gingivalis’ Cabinet of Curiosities: The Microbium, the Host and Cancer Association
 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3949145/

 Breast Tumors
 http://www.nationalbreastcancer.org/breast-tumors

下記のような記事も出ているが,全く論破どころか,逆に墓穴を掘っているだけだということを理解することができる。

 「受動喫煙と肺がんに関するJTの反論」を国立がん研究センターが完全論破
 GIGAZINE: 2016年9月29日
 http://gigazine.net/news/20160929-ncc-vs-jt/

例えば,仮説として,歯の手入れを怠りがちな集団と喫煙者の集団との重なりが大きい場合,統計的によって「喫煙だけが肺がんの原因だ」または「喫煙が肺がんの発生率増加に寄与している」という結論を導くことは不可能である。

医学に限らず,経済学等でもそうなのだが,世界は複合的な要素の相互作用で構成されているので,単一の原因だけで何かを統計的に証明できたと思っても,その統計の信頼性は他の想定可能な全ての要因との比較を経た後でなければ確定することができない。これは,統計の理論というよりも実務(実践)に属することなので,統計に関する教育によって得られるものではない。要するに,統計という手段を現実に用いる者の姿勢の問題だ。

そういうことなどを考えると,ビッグデータ解析を迂闊に信ずることがいかに危険なことかということを認識することができる。EUにおいて,人格的な側面に関する自動的な判定を拒絶する権利が法定されたことには重要な意味がある。

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