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2016年10月11日 (火曜日)

プライバシー

サイバー犯罪の研究に一区切りをつけることができた。

そのあとに予定していたプライバシーの研究に既に入っている。

基礎資料として諸外国の関連法令について,全部私訳をつくるところから始めている。

たぶん,これまでそういうことをやった人はいないだろうと思う。

自分なりの考えもあるが,まずは,各国の立法者が「プライバシー」というものをどのように理解しているかを知ることが重要だ。

その事実を踏まえて自分の考えの健全性を検証し,その上で順次私見を明らかにすることにしたいと思う。

世界は,特定の理論のために存在しているわけではない。

しばらくの間は,勉強の日々が続く。

(余談)

外国の法令について書かれた書籍や論文は多数ある。

判例についても同じだ。

それゆえ,大概の人々はそのような書籍を読み,理解しようとする。

しかし,その書籍の中で表現されているのは,「その書籍を書いた著者の理解」なのであって,当該法令または判例それ自体ではない。

その理解が正しいと思うのであれば賛成すれば良い。そうでなければ更に研究すれば良い。

しかし,そのいずれの場合においても,法令や判例それ自体と格闘しなければ,賛否の意見を形成することができない道理だ。

それゆえ,時間がかかっても地道な努力を重ねようと思う。

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