« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »

2016年10月31日 (月曜日)

Joomla

下記の記事が出ている。

 Hackers Already Scanning and Exploiting Recent Joomla Flaws
 Softpedia: October 30, 2016
 http://news.softpedia.com/news/hackers-already-scanning-and-exploiting-recent-joomla-flaws-509808.shtml

 CMSの「Joomla!」に深刻な脆弱性、直ちに更新を
 IT Media: 2016年10月26日
 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1610/26/news064.html

| | コメント (0)

警察庁:平成28年上半期のコミュニティサイト等に起因する事犯の現状と対策について

警察庁のサイトで,下記の資料が公開されている。

 平成28年上半期のコミュニティサイト等に起因する事犯の現状と対策について
 警察庁:2016年10月20日
 https://www.npa.go.jp/cyber/statics/h28/h28f_community.pdf

| | コメント (0)

米国:FCCが,ネット利用者のコンテンツ利用履歴等のデータを第三者に販売することを禁止する新ルール

下記の記事が出ている。

 The FCC just passed sweeping new rules to protect your online privacy
 Washington Post: October 27, 2016
 https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2016/10/27/the-fcc-just-passed-sweeping-new-rules-to-protect-your-online-privacy/

 Telecoms’ Ambitions on Targeted Ads Seen Curbed by F.C.C.’s New Privacy Rules
 New York Times: October 28, 2016
 http://www.nytimes.com/2016/10/29/business/media/telecoms-ambitions-on-targeted-ads-seen-curbed-by-fccs-new-privacy-rules.html

 The FCC Just Passed a New Rule To Protect Your Privacy From Internet Providers
 GIZMODO: October 27, 2016
 http://gizmodo.com/the-fcc-just-passed-a-new-rule-to-protect-your-privacy-1788293139

 FCC Votes to Impose Aggressive New Privacy Rules on Broadband Providers
 Lexology: October 27, 2016
 http://www.lexology.com/library/detail.aspx?g=84536b64-2f03-4a0c-aff8-9e9fdb71f2a9

私見によれば,もともと違法行為だった。しかし,異なる見解もあったので,規制当局としての見解を明確にする措置を講じたということなのだろうと思う。

[追記:2016年11月3日]

関連記事を追加する。

 New FCC ISP privacy rules create more questions than answers
 Naked Security: 2 November, 2016
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3894152/Terminator-style-robots-step-closer-Circuit-boards-REPAIR-lead-self-healing-machines.html

| | コメント (0)

EU:WhatsAppのプライバシーポリシーは違法

下記の記事が出ている。

 WhatsApp warned over Facebook data share deal
 BBC: 28 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37801664

 WhatsApp asked by European regulators to pause sharing user data with Facebook
 Guardian: 28 October, 2016
 https://www.theguardian.com/technology/2016/oct/28/whatsapp-pause-sharing-user-data-facebook-european-privacy-regulators-yahoo

利用者に対して正確に情報を伝達し,個人データが誰に対してどのように売られているかの情報を全面開示した上で,それでもよいという明確な同意をした利用者との関係においてのみ適法となるビジネスモデルだ。しかも,Facebookが利用者のデータを第三者に販売する場合には,事前にその旨を個々の利用者に通知し,異議のある利用者のデータについては削除等をしなければならないなど,このようなビジネスモデルで事業遂行をすることが事実上不可能な法制となっている・・・ということなどを十分に理解した上でこの記事を読まないと,何のことやらわからないだろうと思う。

日本の法制はEUの法制と比較するとかなり粗末で不十分なものなので,日本の法制だけを理解してこの記事を読むと,理解を誤ることになる。

(余談)

EUの法制では,個人データの「利活用」と称して個人データを商売道具にし,それを流通させることを認めていない。「個人データの自由な流通」とは全く別のことを意味しており,「構成国間における法制や技術の相違により,公務または事業の遂行上不可欠となるような業務処理に必要な個人データの移転の妨げにならないようにするため,構成国間の法制と技術を標準化すること」を意味している。「自由(free)」とは,「不合理な阻害要因がない」ということを意味するだけであり,積極的に「個人データを売買の目的にする」という趣旨を全く含まない。それゆえ,「個人データの自由な流通」だけを別の法益として独立に解釈することは許されない。

これを日本国の状況に照らして考えてみると,日本国の個人情報保護法制は,EUの法制に適合しないとの判定を受けているので,個々の企業が標準約款等により個別にEU当局と折衝して妥結を得た企業だけがEUとの間で個人データのやりとりをすることができるという状況になっており,個人情報保護法の改正後も全く同じ状況が続くだろうと考えられる。

その前提で,個人データの「利活用」なる名目で個人データの売り買いの商売をしている企業は,今後,EUとの個別折衝において,「妥当ではない企業」として扱われ,EUとの間での個人データのやりとりを禁じられる可能性が強い。つまり,EUとの間での貿易をすることができなくなる可能性がある。

(余談2)

一般に,匿名化されたデータであれば流通可能と考える見解が多く,個人情報保護法の改正によりそれと関連する条項が盛り込まれた。ただし,現実にどのように運用されるかについては未知数の部分が多い。

一般論として,「匿名化すれば個人データではなくなるのか?」という問いに対する一義的な回答は存在しない。それは,環境と文脈によるからだ。

例えば,「ある特定の場所に特定の企業が製造したスマートフォンを所持している者の数(数値)」だけを示すサービスが存在すると仮定する。この場所がGPSにより1メートル四方に限定して特定されるような精度の高いものであった場合,「現実のその場所に現在存在している者が,特定の企業のスマートフォンを所持している」という事実を示す要素となり得るので,その数値情報は,個人データの一部となり得る。群衆の場合も同じで,「ある会場に集合している者の数が100名」であるような場合,「当該場所に所在している特定の企業のスマートフォンの数(数値)が100個」だとの情報が提供されれば,「その場所に集合している者が全員その企業の製品を所持している」ということを示す個人データの一部となり得る。

以上のようなことを理解することができれば,実は,データの匿名化が何の解決ももたらさないことがあるだけではなく,その安易な利用が社会的弊害をひどく増幅してしまうことがあり得るということを認識することができる。

理論的には,マーケティングに利用可能な情報とは,統計による集計結果のような数値だけであり,他のデータとの突合により個人識別可能な状態とするデータを含まないということになるだろう。私は,一般個人データ保護規則の参考訳の脚注の中でそのような考え方を定式化して示しておいた。

すなわち,匿名化されたデータであっても,何らかの方法で個人を対象とするマーケティングに利用可能なものは,個人データである。そうでなければ,個人を対象とするマーケティングにそのデータを用いることができないので,これ以外の結論はあり得ない。

[追記:2016年11月1日]

関連記事を追加する。

 Civil rights groups: Facebook should protect, not censor, human rights issues
 Guardian: 31 October, 2016
 https://www.theguardian.com/technology/2016/oct/31/facebook-human-rights-censorship-civil-rights-mark-zuckerberg-aclu

| | コメント (0)

2016年10月30日 (日曜日)

寺倉憲一「TPPと著作権法改正-権利保護と利用の適正な均衡を目指して-」

国会図書館のサイトで,下記の論説が出ていたので,読んでみた。

 調査及び立法考査局次長 寺倉憲一
 TPPと著作権法改正-権利保護と利用の適正な均衡を目指して-
 調査と情報922号(2016.10.12.)
 http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10201645_po_0922.pdf?contentNo=1

雑感として,「日本国及び日本人は奴隷だ」と思う。

世界中の大半の憲法や人権憲章等で奴隷は禁止されているし,日本国憲法でも禁止されている。しかし,奴隷は奴隷だ。

日本国は戦争に負けたので仕方がない。

しかし,終戦から既に長い年月が経った。現在の世代は,戦争とは無関係の世代だ。

それにもかかわらず,現時点でも日本人を奴隷にし続けようとしている張本人は,一体誰なのだろうか?

| | コメント (0)

PREDATOR

下記の記事が出ている。

 And Now A PREDATOR To Fight DNS Domain Abuse
 DARK Reading: October 28, 2016
 http://www.darkreading.com/vulnerabilities---threats/and-now-a-predator-to-fight-dns-domain-abuse/d/d-id/1327336

| | コメント (0)

スマートホーム(smart home)は、インターネットを破壊する武器になる?

下記の記事が出ている。

 Could your 'smart' home be a weapon of web destruction?
 BBC: October, 2016
 http://www.bbc.com/news/business-37776964

一般に,「IoT」は「Internet of Things」の略語とされている。

現在,「IoT」は,「Internet of Threats」の略語になりつつあるというのが正しい事実認識だと思う。

(余談)

いろいろと考えるのだが,IoT機器類は,一般に,あまりにも日常的過ぎる形態・用途を有するものなので,「awareness」という点では,それ自体として著しくひどい脆弱性または欠陥性を示すものなのではなかろうか?

[追記:2016年10月31日]

関連記事を追加する。

 Ensuring that ICS/SCADA isn’t our next IoT nightmare
 Naked Security: 28 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/28/ensuring-that-icsscada-isnt-our-next-iot-nightmare/

 IT Admins Urged to Patch Critical Industrial Control Flaw
 infoSecurity: 28 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/it-admins-urged-to-patch-critical/

 Are the Days of “Booter” Services Numbered?
 Krebs on Security: October 27, 2016
 https://krebsonsecurity.com/2016/10/are-the-days-of-booter-services-numbered/

[追記:2016年11月6日]

関連記事を追加する。

 Alarm grows as smart home technology and hacking risks proliferate
 CNBC: November 5, 2016
 http://www.cnbc.com/2016/11/04/alarm-grows-as-smart-home-technology-and-hacking-risks-proliferate.html

| | コメント (0)

男性用ホルモン避妊薬には多数の副作用?

下記の記事が出ている。

 Butt shot shows promise as male birth control—but many side effects, too
 ars technica: October 29, 2016
 http://arstechnica.com/science/2016/10/butt-shot-shows-promise-as-male-birth-control-but-many-side-effects-too/

| | コメント (0)

米国:情報セキュリティ上の調査目的によるDMCAの適用除外

下記の記事が出ている。

 DMCA updated – toaster penetration testing gets green light in America
 Register: 28 October, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/10/28/toaster_penetration_testing_green_lighted/

あるコンテンツの著作権を保護するためのプログラムに脆弱性があり,その脆弱性のために当該コンテンツによるインシデントが発生した場合,著作権法上の権利を根拠として当該コンテンツに対する情報セキュリティ上の調査を拒むことは,少なくとも過失によって当該インシデントの発生に寄与する行為として理解されるべき場合があり得ると解される。

ネット上でのコンテンツの配信行為は,表現の自由(または出版の自由)の一種としても理解することができるが,この自由は,国連の人権文書や欧州の人権条約・憲章等によっても明確に規定されているとおり,無限定なものではなく,社会に対する責任を当然に伴うものである。その責任は,とりわけ営利企業の場合には,コンテンツに含まれるプログラム等の脆弱性により他の人々に甚大な被害を発生させることのないようにする責任を含むものと考えなければならない。

そのためには,当然のことながら,一定程度の費用負担を考えなければならない。その費用負担に耐えられないビジネスモデルは,ビジネスモデルそれ自体として収益性のないものなのだと認識・理解するのが正しい。

| | コメント (0)

2016年10月29日 (土曜日)

AtomBombing

下記の記事が出ている。

 AtomBombing Threatens Millions of PCs
 infoSecurity: 27 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/atombombing-threatens-millions-of/

 新たなコードインジェクション手法が発見される--Windowsの全バージョンに影響
 ZDNet: 2016年10月28日
 http://japan.zdnet.com/article/35091307/

| | コメント (0)

ProtonMail

下記の記事が出ている。

 ProtonMail strikes out at Google for crippling encrypted email service searches
 ZDNet: October 28, 2016
 http://www.zdnet.com/article/protonmail-strikes-google-for-suppressing-encrypted-email-service-from-the-public/

 Why did ProtonMail vanish from Google search results for months?
 Tech Crunch: 27 October, 2016
 https://techcrunch.com/2016/10/27/why-did-protonmail-vanish-from-google-search-results-for-months/

| | コメント (0)

2016年10月28日 (金曜日)

渡辺富久子「ドイツにおけるテロ防止のための情報収集ーテロ対策データベースと通信履歴の保存を中心にー」

下記の論説及び翻訳を読んだ。とても勉強になった。

 渡辺富久子
 ドイツにおけるテロ防止のための情報収集ーテロ対策データベースと通信履歴の保存を中心にー
 外国の立法269号24~59頁
 http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10193087_po_02690003.pdf?contentNo=1

| | コメント (0)

神足祐太郎「権利侵害とプロバイダの責任-インターネット上の名誉毀損への対応-」

下記の論説が出ている。

 国立国会図書館調査及び立法考査局国土交通課:神足祐太郎
権利侵害とプロバイダの責任-インターネット上の名誉毀損への対応-
 調査と情報919号(2016. 8.25.)
 http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10189094_po_0919.pdf?contentNo=1

| | コメント (0)

警察庁:道路交通法の基準に適合しない「電動アシスト自転車」と称する製品について

警察庁のサイトで,下記の資料が公表されている。

 道路交通法の基準に適合しない「電動アシスト自転車」と称する製品について
 警察庁:2016年10月27日
 https://www.npa.go.jp/pressrelease/2016/10/20161027_01.html

| | コメント (0)

2016年10月27日 (木曜日)

2016年10月21日金曜日に発生した世界規模での大規模DDoS攻撃は,アマチュアの趣味的ハッカーによるものか?

下記の記事が出ている。

 Hobbyist hackers probably caused Friday’s Internet meltdown, researchers say
 Washington Post: October 26, 2016
 https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2016/10/26/hobbyist-hackers-probably-caused-fridays-internet-meltdown-researchers-say/

| | コメント (0)

医療機関の内部者によるサイバー犯罪

下記の記事が出ている。

 Malicious Insider Threat as Hackers Target Healthcare IP
 infoSecurity: 26 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/malicious-insider-threat/

[追記:2016年11月4日]

関連記事を追加する。

 New Zealand Nurses Caught Out in Major Email Breach
 infoSecurity 3, November, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/new-zealand-nurses-caught-out-in/

| | コメント (0)

2016年10月26日 (水曜日)

人工知能の発達により,人間の「創作性」が否定されつつある?

下記の記事が出ている。

 AI creates gallery of nightmare images for Halloween
 BBC: 25 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37765384

なお,下記のような記事も出ている。

 A.I. Inspiration: The Science Fiction That Frames Discussion
 New York Times: October 25, 2016
 http://www.nytimes.com/2016/10/26/us/robots-science-fiction-movies-books.html

要するに,過去においてはSFに過ぎなかったものが,現時点では現実に存在するものとなりつつある。

法律家としては,「自由意思」の存在を否定した上でも維持可能な法理論の構築に全精力を傾けなければならない。すなわち,過去の法理論の大部分を廃棄しなければならない。

| | コメント (0)

スウェーデン:警察及び許可を受けた者以外の者は,カメラ付きのドローン(無人航空機)を飛行させてはならないとの判断

下記の記事が出ている。

 Sweden’s highest court bans drones with cameras
 ars technica: October 25, 2016
 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/10/camera-spy-drones-banned-sweden-highest-court/

 Sweden bans cameras on drones
 BBC: 25 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37761872

| | コメント (0)

2016年10月25日 (火曜日)

マルウェアのFreemium Model

下記の記事が出ている。

 Malware Authors Adopting the Freemium Model Spells Bad News for the Rest of Us
 Softpedia: October 23, 2016
 http://news.softpedia.com/news/malware-authors-adopting-the-freemium-model-spells-bad-news-for-the-rest-of-us-509546.shtml

| | コメント (0)

新型のKovterマルウェア

下記の記事が出ている。

 New Kovter Trojan Variant Spreading Via Targeted Email Campaign
 Dark Reading: October 24, 2016
 http://www.darkreading.com/attacks-breaches/new-kovter-trojan-variant-spreading-via-targeted-email-campaign/d/d-id/1327278

 マルウェア「Kovter」が進化、コードをレジストリに隠ぺい
 Security NEXT: 2015/09/28
 http://www.security-next.com/062888

| | コメント (0)

2016年10月24日 (月曜日)

サイバー攻撃に耐えられない脆弱性があるため,Hangzhou XiongmaiがWebカメラをリコール

下記の記事が出ている。

 Webcams used to attack Reddit and Twitter recalled
 BBC: 24 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37750798

私は,大半のスマート機器類がハイジャックされ,サイバー攻撃のためのゾンビ装置と化す危険性があると考えている。安価にしないと売れないので,防御がゼロに近いのだ。

[追記:2016年10月25日]

関連記事を追加する。

 Chinese electronics biz recalls webcams at heart of botnet DDoS woes
 Register: 24 October, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/10/24/chinese_firm_recalls_webcams_over_
mirai_botnet_infection_ddos_woes/

同社の製品に限らず,重要インフラ,航空機,自動車等に用いられているカメラ等には類似する問題があり得る。

緊急にIoT機器類の全てについて徹底的な検査をする必要があると考える。可能であれば,独立の装置及び他の製品内の組み込み部品となっている装置のサンプルを収集し,これを分解して,徹底的に検査すべきであろう。とりわけ,ソフトウェアのリモートアップデート用として必ず設置されているバックドアを含め,組み込みチップ内の特殊なソフトウェアには注意すべきだろう。

[追記:2016年11月4日]

関連記事を追加する。

 Mirai botnet attackers are trying to knock an entire country offline
 ZDNet: November 3, 2016
 http://www.zdnet.com/article/mirai-botnet-attack-briefly-knocked-an-entire-country-offline/

| | コメント (0)

裁判所も人工知能によって置き換えられるようになる?

下記の記事が出ている。

 AI judge created by British scientists can predict human rights rulings
 ars technica: October 24, 2016
 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/10/artificial-intelligence-british-scientists-predicts-human-rights-rulings/

 AI predicts outcome of human rights cases
 BBC: 23 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37727387

| | コメント (0)

St. Judeの製品に新たな脆弱性

下記の記事が出ている。

 Pacemaker maker St Jude faces new security flaw claims from biz short-selling its stock
 Register: 22 October, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/10/22/st_jude_new_security_claims/

 Medical device-maker St. Jude faces new claims of security flaws
 The Hill: October 19, 2016
 http://thehill.com/policy/cybersecurity/301789-investment-firm-releases-more-st-jude-medical-vulnerabilities

| | コメント (0)

Dynに対するサイバー攻撃

下記の記事が出ている。

 Dyn, a managed DNS service, hit with attack, popular sites see performance issues
 ZDNet: October 21, 2016
 http://www.zdnet.com/article/dyn-a-managed-dns-service-hit-with-attack-popular-sites-see-performance-issues/

 Dyn DDoS part 2: The hackers strike back
 ZDNet: October 21, 2016
 http://www.zdnet.com/article/dyn-ddos-part-2-the-hackers-strike-back/

 Dyn dinged by DDoS: US DNS firm gives web a bad hair day
 Register: 21 October, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/10/21/dns_dyn_ddos/

 Mirai, Mirai, on the wall – through the looking glass of the attack on Dyn
 Naked Security: 24 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/24/mirai-mirai-on-the-wall-through-the-looking-glass-of-the-attack-on-dyn/

[追記:2016年10月25日]

関連記事を追加する。

 Dyn Issues Statement on ‘Sophisticated, Highly-distributed’ DDoS Attack
 infoSecurity: 24 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/dyn-statement-ddos-attack/

[追記:2016年10月27日]

関連記事を追加する。

 Dyn confirms Mirai botnet involved in distributed denial of service attack
 ZDNet: October 26, 2016
 http://www.zdnet.com/article/dyn-confirms-mirai-botnet-involved-in-distributed-denial-of-service-attack/

[追記:2016年10月28日]

関連記事を追加する。

 Mirai - How a Botnet Made IoT a Security Reality
 infoSecurity: 28 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/blogs/iot-how-a-botnet/

| | コメント (0)

2016年10月23日 (日曜日)

EU:欧州司法裁判所が,IPアドレスが個人データ保護法によって保護され得る場合の要件についての判断を示す

下記の記事が出ている。

 European Court of Justice rules IP addresses are personal data
 Irish Times: October 19, 2016
 http://www.irishtimes.com/business/technology/european-court-of-justice-rules-ip-addresses-are-personal-data-1.2835704

 Your dynamic IP address is now protected personal data under EU law
 ars technica: 19 October, 2016
 http://arstechnica.co.uk/tech-policy/2016/10/eu-dynamic-static-ip-personal-data/

| | コメント (0)

Melinda Florina Lohmann, Automatisierte Fahrzeuge im Lichte des Schweizer Zulassungs- und Haftungsrechts

昨日,仕事を終えて帰宅すると,下記の書籍が届いていた。

 Melinda Florina Lohmann
 Automatisierte Fahrzeuge im Lichte des Schweizer Zulassungs- und Haftungsrechts
 Nomos 2016
 ISBN-13: 978-3848728329

ざっと目を通した程度なのだが,これは力作だと思う。また,今後の自動運転自動車や産業用ロボットと関連する法律問題を考える上でも貴重な1冊となることは確実と考えられる。

できるだけ時間をつくる努力をし,精読できる部分は精読しようと思う。

| | コメント (0)

鳥取県の大地震

鳥取県で大地震があった。

実は,中国地方の日本海側は,巨大地震のリスクが比較的高い地域だ。

鳥取県の西方にある出雲(島根県)では,元慶4 年(880 年)にマグニチュード7.0と推定される大地震があった。

この古代の大地震とその影響に関しては,「延喜式(土御門本)にみえる石斛の産地」でも述べた。この論説にはミスタイプがあるので,後日,まとめ直す際に訂正しようと考えている。

| | コメント (0)

ミクロネシアのポナペ島の最初の墓(ナン・マトール遺跡)は紀元後1200年頃のもの?

下記の記事が出ている。

 Age of First Chief's Ancient Tomb Reveals Pacific Islanders Invented New Kind of Society
 Ancient Origins: 21 October, 2016
 http://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/age-first-chiefs-ancient-tomb-reveals-pacific-islanders-invented-new-kind-021033

紀元後1200年ころの時代は,中国大陸では五大十国の時代の後に建国された宋の時代で相当し,日本列島では源平合戦~鎌倉時代に相当している。

ポナペ島の王国は,戦乱または気象変動を逃れるために船に乗って太平洋に出た一族によって建国されたものかもしれない。

| | コメント (0)

2016年10月22日 (土曜日)

Dirty Cow Linux bug

下記の記事が出ている。

 Linux kernel bug: DirtyCOW “easyroot” hole and what you need to know
 Naked Security: 21 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/21/linux-kernel-bug-dirtycow-easyroot-hole-and-what-you-need-to-know/

 Warnings over Dirty Cow Linux bug
 BBC: 21 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37728010

[追記:2016年10月26日]

関連記事を追加する。

 DirtyCOW Linux hole works on Android too – “root at will”
 Naked Security: 25 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/25/dirtycow-linux-hole-works-on-android-too-root-at-will/

| | コメント (0)

セックス用ロボットフェスティバル

下記の記事が出ている。

 A festival of SEX ROBOTS is coming to London after being banned in Malaysia for 'being too extreme'
 Daily Mail: 21 October, 2016
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3860106/A-festival-SEX-ROBOTS-coming-London-banned-Malaysia-extreme.html

 Would sex with a robot be infidelity?
 BBC: 20 October, 2016
 http://www.bbc.com/culture/story/20161020-would-sex-with-a-robot-be-infidelity

近未来においては,人間とセックスしない人がかなり増えるのではないかと思う。面倒くさくないし,飽きたら交換しても人道上の問題が発生しない。ただし,莫大な量の粗大ゴミが発生することになるので,今から対策を考えておく必要がある。そのためには,法哲学的な前提として,セックスに関する事柄をタブーとする現在の法思想を廃棄してしまう必要がある。

[追記:2017年1月24日]

関連記事を追加する。

 EQUALITY FIGHT Sex robots could enjoy same HUMAN RIGHTS as us under barmy new laws cooked up by politically correct MEPs
 The Irish Sun: 13 January, 2017
 https://www.thesun.ie/news/425393/sex-robots-could-enjoy-same-human-rights-as-us-under-barmy-new-laws-by-politically-correct-meps/

| | コメント (0)

Twitter, Spotify, Reddit, Soundcloud, PayPal等に対して大規模サイバー攻撃

下記の記事が出ている。

 Massive web attacks briefly knock out top sites
 BBC: 21 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37728015

 Department of Homeland Security launches urgent investigation as massive ongoing series of cyber attacks takes down sites including Amazon, Spotify, Reddit and Twitter
 Daily Mail: 21 October, 2016
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3859500/Widespread-internet-havoc-major-attack-takes-websites-offline-Spotify-Twitter-sites-suffer-outages.html

IoTを根本から考え直さないと,今後も同じような大規模DDoS攻撃が続くことになる。現在のまま関連機器類が増え続ける限り,この種の攻撃に対する防御は不可能なのではないかと思う。スマート機器(無線で接続可能な機器)に対する思い切った大規模規制が必要だと考える。

なお,下記のような記事も出ている。

 The Rise of DDoS in IOT
 infoSecurity: 21 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/blogs/the-rise-of-ddos-in-iot/

[追記:2016年10月23日]

関連記事を追加する。

 Double-dip Internet-of-Things botnet attack felt across the Internet
 ars technica: October 22, 2016
 http://arstechnica.com/security/2016/10/double-dip-internet-of-things-botnet-attack-felt-across-the-internet/

 'Smart' home devices used as weapons in website attack
 BBC: 22 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37738823

 ‘Internet of Things’ compounded Friday’s hack of major websites
 Washington Post: October 21, 2016
 https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2016/10/21/someone-attacked-a-major-part-of-the-internets-infrastructure/

[追記:2016年10月24日]

関連記事を追加する。

 After massive cyberattack, shoddy smart device security comes back to haunt
 ZDNet: October 22, 2016
 http://www.zdnet.com/article/blame-the-internet-of-things-for-causing-massive-web-outage/

 'Smart' devices 'too dumb' to fend off cyber-attacks, say experts
 Guardian: 22 October, 2016
 https://www.theguardian.com/technology/2016/oct/22/smart-devices-too-dumb-to-fend-off-cyber-attacks-say-experts

| | コメント (0)

テレビ関連特許がインターネットを襲う?-メディアを狙う新手のpatent troll

下記の記事が出ている。

 Newly formed patent troll makes vast claim to Web video, sues 14 big media companies
 ars technica: October 22, 2016
 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/10/newly-formed-patent-troll-makes-vast-claim-to-web-video-sues-14-big-media-companies/

| | コメント (0)

2016年10月21日 (金曜日)

アリストテレス

これまで随分と時間をかけて勉強を重ねてきた。

結論として,明らかに古代の東洋の国家制度や法思想に対しても影響を与えている。

論文としてまとめるための時間的余裕が全くないので,そういうことに関してはこれからの世代の研究に任せることにする。大いに期待したい。

(余談)

諸子百家の時代に古代ギリシアの哲学や思想が大量に東洋にもたらされたとの仮説は,仮説としては成立可能だとの確信に至った。

秦がヘレニズムの一部であるとすれば,考古学等の成果によってその仮説を実証することが可能かもしれない。

| | コメント (0)

Homeopathic teething

下記の記事が出ている。

 10 Infant Deaths May Be Related to Teething Remedies, F.D.A. Says
 New York Times: October 18, 2016
 http://www.nytimes.com/2016/10/19/health/teething-remedies-infant-deaths.html

 Homeopaths slam FDA for warning about infant deaths, illnesses
 ars technica: October 21, 2016
 http://arstechnica.com/science/2016/10/homeopaths-call-fdas-warning-about-baby-deaths-arbitrary-and-capricious/

FDAによる公式の警告は下記にある。

 FDA warns against the use of homeopathic teething tablets and gels
 FDA: September 30, 2016
 http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm523468.htm

| | コメント (0)

米国:クリントン政権当時において,連邦政府の要人に対してロシアから執拗なサイバー攻撃があったことが判明?

下記の記事が出ている。

 Russia-linked phishing campaign behind the DNC breach also hit Podesta, Powell
 ars technica: October 21, 2016
 http://arstechnica.com/security/2016/10/russia-linked-phishing-campaign-behind-the-dnc-breach-also-hit-podesta-powell/

| | コメント (0)

2016年10月20日 (木曜日)

クラウドサービスからのマルウェア汚染が進行中?

下記の記事が出ている。

 Is YOUR data safe in the cloud? Researchers reveal the 'lurking malice' in major services and say 10% have been compromised by hackers
 Daily Mail: 19 October, 2016
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3852358/Is-data-safe-cloud-Researchers-reveal-lurking-malice-major-services-say-10-compromised-hackers.html

| | コメント (0)

2012年にLinkedInをハックした容疑により,ロシア人がチェコで逮捕されたらしい

下記の記事が出ている。

 LinkedIn says hacking suspect is tied to breach that stole 117M passwords
 ars technica: October 20, 2016
 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/10/linkedin-says-hacking-suspect-is-tied-to-breach-that-stole-117m-passwords/

 Russian Hacker, Wanted by F.B.I., Is Arrested in Prague, Czechs Say
 New York Times: October 19, 2016
 http://www.nytimes.com/2016/10/20/world/europe/prague-russian-hacker.html

| | コメント (0)

2016年10月19日 (水曜日)

情報ネットワーク法学会第16回研究大会

下記のとおり開催される。本日,プログラムの概要が公表された。

 情報ネットワーク法学会第16回研究大会
 日時:2016年11月12日(土)~11月13日(日)
 場所:明治大学中野キャンパス
 http://windy.mind.meiji.ac.jp/InLaw2016/program.html

| | コメント (0)

英国:諜報機関による英国民の通信内容の大規模傍受行為は違法との判断

下記の記事が出ている。

 Top Court: UK Secret Services Illegally Spied on Populous
 infoSecurity: 18 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/uk-secret-services-illegally-spied/

| | コメント (0)

トランプ氏のbot

下記の記事が出ている。

 Trump's Twitter debate lead was 'swelled by bots'
 BBC: 18 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37684418

 Study: Bots accounted for a third of all pro-Trump Twitter activity during the debate
 TNW: 18 October, 2016
 http://thenextweb.com/artificial-intelligence/2016/10/18/study-bots-accounted-for-a-third-of-all-pro-trump-twitter-activity-during-the-debate/

| | コメント (0)

2016年10月18日 (火曜日)

EU:旧式のATMは,物理的にも電子的にも安全性に問題がある?

下記の記事が出ている。

 Euro Bank Robbers Blow Up 492 ATMs
 infoSecurity: 17 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/euro-bank-robbers-blow-up-492-atms/

 Crooks Leverage Explosives to Rob ATMs Because Malware Is Overrated
 Softpedia: October 16, 2016
 http://news.softpedia.com/news/crooks-leveraging-explosives-to-rob-atms-because-malware-is-overrated-509337.shtml

| | コメント (0)

米国:共和党サイトのハッキングにより寄付者のクレジットカード情報等の個人データも奪われていた?

下記の記事が出ている。

 Hacked Republican website skimmed donor credit cards for 6 months
 ars technica: October 18, 2016
 http://arstechnica.com/security/2016/10/hacked-republican-website-skimmed-donor-credit-cards-for-6-months/

[追記:2016年10月19日]

関連記事を追加する。

 Hackers stole credit card data from Republican website for 6 months: Report
 Washington Times: October 18, 2016
 http://www.washingtontimes.com/news/2016/oct/18/hackers-stole-credit-card-data-from-republican-web/

 Republicans hacked, skimmed NRSC donations sent to Russian domain
 CSO: October 17, 2016
 http://www.csoonline.com/article/3131549/security/republicans-hacked-skimmed-nrsc-donations-sent-to-russian-domain.html

| | コメント (0)

2016年10月17日 (月曜日)

滋賀県彦根市で邪馬台国時代の大型建物を含む遺構発掘

下記の記事が出ている。

 滋賀に邪馬台国時代の大型建物跡、鉄や土器出土
 読売新聞:2016年10月17日
 http://www.yomiuri.co.jp/culture/20161017-OYT1T50116.html

「彦根」との地名は「活津彦根命」に由来するものという。

天照大神の神話が卑弥呼の伝承と習合していると推定すると,いろいろと興味深い。

野洲~彦根のあたりは,有名な「茜さす」の舞台となった地域だと推定される。

「邪馬台国」が畿内にあったことはほぼ間違いないと考える。

ちなみに,「茜さす」の歌に関しては,私は,通説とは全く異なる見解を持っている。白江(白村江)の敗戦に伴い,古い時代から居住していた人々をジェノサイドするような歴史上の事件があったとすれば,私見の正しさを証明できることになろうだろう。

『万葉集』の中でも第1巻及び第2巻については,「やまとことば」で書かれた和歌であるとの先入観を完全に抹消し,全く異なる視点から考察すべきだろう。

第1巻と第2巻は,古くから伝えられた木簡資料等を乱雑にまとめただけのものを後代に和歌的に校訂してまとめなおしたものと考えるのが妥当だ。

そのようなものであるがゆえに「万葉」なのであり,その根本哲学は,基本的には中国の『禮記』に由来する。

なお,誤解を避けるために付言しておくと,当時における「漢人」とは,現在の中国人とは全く異なるタイプの人々のことを指す。

(余談)

「活」と「壱岐」は,同じと考えるのが妥当だろう。

「息長」は,その流れを汲む者という意味かもしれない。

| | コメント (0)

ドイツ:Teslaについて「自動操縦」との商業宣伝広告の禁止

下記の記事が出ている。

 Germany says Tesla should not use 'Autopilot' in advertising
 REUTERS: October 16, 2016
 http://www.reuters.com/article/us-tesla-germany-idUSKBN12G0KS

下記の関連記事が出ている。

 German report calls Tesla’s Autopilot a “hazard”
 Tech Crunch: October 10, 2016
 https://techcrunch.com/2016/10/10/german-report-calls-teslas-autopilot-a-hazard/

| | コメント (0)

小型ドローン(無人航空機)が急速に兵器化?

下記の記事が出ている。

 Iraq attack shows deadly potential of 'off-the-shelf' drones
 BBC: 13 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/world-middle-east-37638982

 Pentagon Confronts a New Threat From ISIS: Exploding Drones
 New York Times: October 11, 2016
 http://www.nytimes.com/2016/10/12/world/middleeast/iraq-drones-isis.html

 Islamic State fighters reportedly target French commandos with new weapon in Iraq: an exploding drone
 South China Morning Post: 12 October, 2016
 http://www.scmp.com/news/world/middle-east/article/2027391/islamic-state-fighters-reportedly-target-french-commandoes

日本国内でも用いられる可能性は否定されない。

| | コメント (0)

英国はロボット法のリーダーになる?

下記の記事が出ている。

 The UK could become a leader in AI ethics—if this EU data law survives Brexit
 Quartz: October 12, 2016
 http://qz.com/807303/uk-parliament-ai-and-robotics-report-brexit-could-affect-eu-gdpr-right-to-explanation-law/

なお,下記のような記事も出ている。

 British Standards Institution releases official robot guidelines aimed at keeping humans safe
 Internet Business Times: September 21, 2016
 http://www.ibtimes.co.uk/british-standards-institution-releases-official-robot-guidelines-aimed-keeping-humans-safe-1582614

 UK watchdog issues laws for Robots
 TechEye: September 20, 2016
 http://www.techeye.net/business/uk-watchdog-issues-laws-for-robots

 Do no harm, don't discriminate: official guidance issued on robot ethics
 Guardian: 18 September, 2016
 https://www.theguardian.com/technology/2016/sep/18/official-guidance-robot-ethics-british-standards-institute

(余談)

このガイドラインは,基本的には産業用ロボットを対象としており,軍事用ロボットを対象としてない。軍事を規律することのできる技術標準はあり得ない。

その結果,軍事用ロボットは,当然のことながら,ヒトを殺す。ヒトを殺さない軍事用ロボットなどあり得ない。

それに対抗して闘うための産業用ロボットを製造することはできない。

最初から,ヒトの抵抗権を奪うことを目的とすることになってしまうという自己矛盾がここには存在する。

要するに,基本的には全部禁止としない限り,どうにもならない。

| | コメント (0)

2016年10月16日 (日曜日)

スペイン:個人データ保護監督官がインターネット上のプライバシー保護のためのガイドブックを発行

下記の記事が出ている。

 Spanish Government Issues Privacy And Security On The Internet Guidebook
 Euarsian Review: October 11, 2016
 http://www.eurasiareview.com/11102016-spanish-government-issues-privacy-and-security-on-the-internet-guidebook/

| | コメント (0)

GlobalSignの問題による悪影響

下記の記事が出ている。

 GlobalSign certificate revocation error leaves websites inaccessible
 CIO: October 14, 2016
 http://www.cio.com/article/3131318/globalsign-certificate-revocation-error-leaves-websites-inaccessible.html

 GlobalSign security certificate foul-up knocks out secure websites
 ZDNet: October 14, 2016
 http://www.zdnet.com/article/globalsign-security-certificate-foul-up-knocks-out-secure-websites/

何ともコメントし難い・・・

[このブログ内の関連記事]

 GlobalSignがハッキングの事実を認める
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/globalsign-cd2e.html

| | コメント (0)

クラウドは個人データの侵害を促進する?

下記の記事が出ている。

 Cloud Service Adoption Leads to More Data Breaches
 infoSecurity: 14 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/cloud-service-adoption-leads-data/

(余談)

当たり前のことが当たり前のこととして述べられる時代がやっとやってきたようだ。

| | コメント (0)

2016年10月13日 (木曜日)

秦の始皇帝陵・兵馬俑はギリシア人の職人がつくった?

下記の記事が出ている。

 Did Ancient Greeks help build the Terracotta Army? Western contact with China may have begun 1,500 years before Marco Polo
 Daily Mail: 12 October, 2016
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3834642/Did-Ancient-Greeks-help-build-terracotta-army-Western-contact-China-begun-1-500-years-Marco-Polo.html

 Western contact with China began long before Marco Polo, experts say
 BBC: 12 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/world-asia-china-37624943

私の見解では,西域~現在の甘粛省のあたりには,当時,そのような人々が支配階級として存在していたと考える。蒙古人ではない。

要するに,ヘレニズムの一部に属すると考えるのが最も合理的だ。

このことについては,「艸-財産権としての植物」等の論文の脚注内でも述べてきた。

(余談)

始皇帝陵等が古代エジプトのピラミッドと非常によく似ていることは多くの人々によって知られているし,事実そうだと思う。

私は,古代エジプトのピラミッドをつくった人々とその子孫が古代の中国の皇帝の陵墓をつくったと考えている。おそらく,古代日本の方墳や頭塔もそうだろうと推定される。方墳と頭塔は、基本的には同じものだろうと考える。

これらの人々の子孫は,ずっと後代のフリーメイソンや逓信貴族までつながっている可能性がある。

[追記:2016年10月16日]

ヘレニズムの影響を指摘する見解は,中国の専門家の中にも多数あり,中国語で書かれた論文を苦労して読みながらその考えに次第に賛成するようになった。

考古学上の発見が明らかにそれを裏付けている。

ただ,中国出身の研究者等から聞いたところによれば,私が勉強のために読んでいる考古学関係の専門書を普通の中国人が読むのは相当に難しいということらしい。中国のWebサイトの中にはそういう関係のところもあるけれども,中国国内でちゃんと読めるサイトなのかどうかは知らない。加えて,中央アジア~ヨーロッパの文明の連続性を正しく認識するには,現代ではロシア語で書かれている考古学関係の論文等を網羅的に読まなければならないし,古代の文献としては,古代ペルシア語や古代インド語にも精通していなければならない。それらの中国語翻訳がちゃんと存在しているかどうかはよくわからない。それゆえ,このような関係の正しい知識が普及するにはかなり時間がかかるかもしれない。

しかし,現在の中国共産党が支配する前の時代には蒙古系の満州族が清帝国として君臨していた。漢族ではない。元の時代には蒙古族が支配していた。漢族ではない。五胡十六国の時代には,おそらく西域から押し寄せてきたコーカソイド系の人々が君臨する王国が多数存在していた。これは事実だ。そのような多重の文化の積み重ねの上に現在の中国が存在しており,古代から一貫して同じ文明が存在したわけではない。

このことは,日本国を含め,世界中の全ての国家が同じ条件の下にあると言える。だからこそ,偏見を捨て,現代の人々は,公平に相互に尊重し合わなければならない。

そういうことなどを客観的な資料に基づき,まさに唯物論に基づいて客観的に考え,平和裏に世界規模で意見交換できるような時代が到来することを心から望む。

| | コメント (0)

OpenSSHの脆弱性を用いたDDoS攻撃

下記の記事が出ている。

 IoT Devices Enslaved Via 12-Year-Old OpenSSH Flaw
 infoSecurity: 13 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/iot-devices-enslaved-via-12yearold/

 A SSHowDowN in security: IoT devices enslaved through 12 year old flaw
 ZDNet: October 12, 2016
 http://www.zdnet.com/article/a-sshowdown-in-security-iot-devices-attack-devices-through-12-year-old-flaw/

[追記:2016年10月16日]

関連記事を追加する。

 Is your router taking part in DDoS attacks right under your nose?
 Naked Security: 14 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/14/is-your-router-taking-part-in-ddos-attacks-right-under-your-nose/

| | コメント (0)

國家學會編『新憲法の研究』

目下,必要があって,戦前・戦後の憲法学について総ざらいをしている。

司法試験の勉強を始めた頃,父がもっていた書籍の中から下記の書籍を見つけてもらいうけ,読んで勉強した。これは,昭和26年(1951年)に父が購入して読んだものだ。

  國家學會編
  新憲法の研究
  有斐閣(1948)

司法試験に合格した後,最近まで,書棚の中で眠っていた。

改めてこの書籍を読んでみると,憲法学に限らず,その後の日本の法学の主流を形成した書籍だということを理解することができる。有斐閣の法律学全集は,この書籍を更に詳細に発展させ,分冊形式で刊行されたものとして歴史上位置付けることもできるであろう。

この書籍以降,学術上の大きな発展は何もない。

この書籍が刊行されたときに固定されたのだと認識した。

| | コメント (0)

the Internet of Robotic Things

下記の記事が出ている。

 Ready for the Internet of Robotic Things?
 ZDNet: August 18, 2016
 http://www.zdnet.com/article/ready-for-the-internet-of-robitic-things/

 Robot security: Making sure machines don't become the latest big threat
 ZDNet: October 12, 2016
 http://www.zdnet.com/article/robot-security-making-sure-machines-dont-become-the-latest-big-threat/

(余談)

記事でも指摘されているとおり,機械装置であるロボットも機械装置なので,その制御を奪われるリスクがある。ロボットではなく普通のIoT機器類も大規模に常に恒常的にハックされ続けており,それによる超巨大規模なDDoS攻撃が現実に発生している。

人工知能型の完全なロボットでは,「制御を奪われる」という問題は解消されるかもしれない。何しろ,人間が制御することができないので,その制御を奪うこともできないからだ。

| | コメント (0)

神の山-人類が最初に農耕を開始した場所はどこか?

下記の記事が出ている。

 Scientists discover hundreds of footprints left at the dawn of modern humanity
 Washington Post: October 12, 2016
 https://www.washingtonpost.com/news/speaking-of-science/wp/2016/10/12/scientists-discover-hundreds-of-footprints-left-at-the-dawn-of-modern-humanity/

| | コメント (0)

Liz

下記の記事が出ている。

 The internet’s alt-right are mistakenly arguing with a bot
 Verge: October 7, 2016
 http://www.theverge.com/2016/10/7/13202794/arguetron-twitter-bot-alt-right-internet-bigots-4chan-sarah-nyberg

 Twitter bot baits bullies into meaningless and futile arguments
 Naked Security: 12 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/12/twitter-bot-baits-bullies-into-meaningless-and-futile-arguments/

| | コメント (0)

スマートフォンのバッテリー問題

下記の記事が出ている。

 Samsung Galaxy Note 7: The unanswered questions
 BBC: 12 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37630605

 Samsung's latest invention: a fireproof box for Note 7 returns
 REUTERS: October 12, 2016
 http://www.reuters.com/article/us-samsung-elec-smartphone-idUSKCN12C22U

[追記:2016年10月16日]

関連記事を追加する。

 U.S. bans Samsung Galaxy Note 7 smartphones from air travel
 REUTERS: October 15, 2016
 http://www.reuters.com/article/us-samsung-elec-smartphones-idUSKBN12E2BC

| | コメント (0)

2016年10月12日 (水曜日)

生殖能力を喪失させた遺伝子組換え生物には繁殖能力がないか?

開発者(研究者)は,「ない」と言い切る。

「生殖機能を喪失させているので生殖による繁殖はない」という意味では一応正しいかもしれない。

しかし,小学生でも理解できる間違いが存在している。

第1に,人工的に製造された細胞の全てが成功しているかどうかの保証がない。例えば,「アプローズ」の特許関連書類を精読すると,期待した細胞群を得ることがいかに難しいかを理解することができる。種々雑多な細胞群ができあがってしまうのであり,その中から選別した細胞群だけを育成し,更に選別しているので,理論値どおりに遺伝子組換え生物が製造できるかのように見えるが,実はそうではない。このことから,生殖機能を喪失させるように設計して遺伝子組換えをした細胞群の中には多数の失敗例が含まれている可能性が高いということを知ることができる。製造された実物(実装)は,理論値そのものとは異なる。

第2に,非常に多くの生物は栄養繁殖をする。その栄養繁殖も細胞分裂によって行われるから,何万回に1回くらいは遺伝子転写の際にエラーが生じ,要するに、突然変異を起こす。その結果,生殖能力を回復することがあり得る。生物は遺伝子の複製により自己増殖をするサイバネティクスなので,設計図どおりに同一のものが製造され続ける機械装置とは完全に異なる。

第3に,遺伝子組換えに用いられる細菌やバクテリオファージ等については,実はまだよくわかっていない部分が圧倒的に多い。おそらく,自然界には人間の知らない細菌やウイルスの類がまだまだ無数に存在するのだろう。そして,それらの細菌やウイルス等の感染を通じて遺伝子の転写が行われ,その結果として新たに生殖能力をもつ個体が出現できる可能性を否定することはできない。確率としては低いかもしれないが,ゼロではない。

以上のような問題があることから,環境影響評価の中で,同科の植物との自然交雑の可能性について実験が行われる。しかし,環境省自身が実験するのではなく,開発者が提出した報告書が審査されるというだけのことだ。そこには文字しかないから,事実そのものではない。このような公的な職務の遂行に際しては,訴訟における主張立証責任の分配法則と全く同じように,常にゼロ・トラスト・モデルを基本としなければならないのだが,現実の運用はそうなっていないように思う。だから,公的な影響評価が実施されたというだけでは,実は何の保証もないのと同じことだ。常に徹底した検証(事後評価)が行われなければならない。しかし,そのための予算も人材も施設も設備も組織もゼロだという事実を人々は十分に認識すべきだろう。

加えて,同科の中だけでしか生殖できないという保証はない。そのような定義の下で分類体系がつくられてきたことは事実だ。定義それ自体は理論なので,理論それ自体として間違っていると言い切ることはできない。しかし,実際のあてはめでは問題となり得る。すなわち,遺伝子ベースでの分類では,従来の分類と大きく異なる場合がある。分類の基準が異なるので当然そのようなことが発生し得る。その結果,従来の分類では別の科になっていても生殖可能な範囲内に属する生物群が存在するかもしれないのだ。

更に,日本国に存在する生物の多くは,過去の人工交配品の子孫であるものが圧倒的に多いと推定されることから,見かけと実際の遺伝子構造とが異なる場合があるということを理解しなければならない。見かけ上で似ているものだけを対象に影響評価をしても意味がない。世界観を完全に変更しないといけないのだが,人々はとても怠惰なので世界観を変更しようとしない。

このようような問題を解決するためには,同じような生殖機能をもつ全ての種との生殖可能性について,専門家による検証が行われなければならない。しかし,現実の特許実例または特許出願実例をみると,現実にはそのような正しい認識・理解の下での審査が行われていない。だから,間違ってしまうのだ。

しかも,専門家の場合には,一般人よりもよりはるかに強固に世界観を変更したがらないという一般的な傾向がある(←これは,形式的な意味での職業上の専門家のことを言っている。真の専門家というものは,実は,非常に柔軟な脳機能をもっているので,いくらでも自由自在に発想を転換することができる。)。自己過信の一種だと言える。科学によって実証されてしまっていることであっても認めようとしないのが普通だ。認めると自分の人生が無になってしまうと考えるからだろう。しかし,無でもよいではないか。心機一転,新たに始めればよいのだ。

以上は,ある雑誌に掲載予定で準備していた論説の要旨の一部と青薔薇論文及び遺伝子洗浄論文で既に述べたことを結合した要旨のようなものなのだが,都合により,その雑誌では別の内容の論説を先に公表することにしたので,ここで公表しておくことにした。

| | コメント (0)

田中重久『日本に遺る印度系文物の研究』

しばらく前に神田の古書店でみつけ,半分くらいまでで読んでそのままにしていた下記の書籍の残りの部分を読んだ。

 田中重久
 日本に遺る印度系文物の研究 
 東光堂(1943)

既に統制経済が厳しくなっていた時代だろうと思うのだが立派なつくりの本で,現在でもしっかりとしている。収録されている写真から得られる情報も多い。

素晴らしい業績だと思うし,非常に勉強になった。

今日議論されている渡来系文化に関する論点の大部分についてこの書籍の中で既に論じられている。敗戦があったとはいえ,このままこの学術成果が活かされるように戦後の歴史学が発展すれば別の歴史学の体系ができあがったことは間違いないと考えるのだが,おそらくGHQによって禁止された部分があり,その後は唯物史観の人々によって黙殺されてしまった結果,長らく埋もれてしまったということなのだろうと思う。

唯物史観が理論的にも現実にも成立しないことは既に明らかだ。従来唯物史観の立場だった歴史学者の中からどんどん転向者が出ているという事実がそのことを明瞭に証明している。

私の主観的な希望としては,若い歴史学研究者には,こうした古い業績にも目を通した上で,自分なりの哲学を自分自身で形成してもらいたいものだと思う。たとえどんなに時間がかかっても,そうしてもらいたいものだと思う。

| | コメント (0)

英国:原子力発電施設に対してサイバー攻撃

下記の記事が出ている。

 Cyberattackers hack UN nuclear power plant
 ZDNet: October 11, 2016
 http://www.zdnet.com/article/cyberattackers-hack-un-nuclear-power-plant/

 IAEA chief: Nuclear power plant was disrupted by cyber attack
 REUTERS: October 10, 2016
 http://in.reuters.com/article/nuclear-cyber-idINKCN12A1P1

(余談)

軍事機密である場合には秘匿されるし,軍事機密でない場合には関係者自身がその重要性を自覚していないので問題とされることが滅多にないが,放射性物質よりも怖い存在を用いた施設や研究機関に対するサイバー攻撃もある。

それは,生命工学や分子生物学に関係する分野だ。

いずれ,人間には全く防御のしようのない人工生命体が地球上にあふれ,人類が滅ぼされることになるのだろう。非常に小さなウイルス兵器のようなものは既に多数存在しているし,小さな寄生虫のようなミュータントも既に存在している。これらは全て,有機体ロボットの一種であり,サイバネティクスの一種であると言える。

操作可能なものだけをロボットと呼ぶのは,産業用ロボットの世界だけだ。産業用ロボットの世界の外にも多種多様な膨大な種類のロボット(サイバネティクス)が無数に存在している。これらを連続した一群のカテゴリとしてとらえることのできない者が圧倒的に多いことを心から悲しむ。人々の脳機能はどうしてこんなどん底まで劣化してしまったのだろうか。

もっとも,日本列島に限定して言うと,もともと古代の人工合成生物のようなものの子孫しかない,または,そのようなものが大半を占めているのであり,人為的な操作が全くないという意味での野生動植物は少数なのだが,それでもどうにか人々は生きてきたし,その生きる営みの中で更に人工合成生物をつくり続け,野山や川や海に放ち続けてきたわけなので,気にしなくてもよいと言えば気にしなくてもよいことかもしれない。古記録を全て網羅的に調べ,考古学の成果を網羅的に調べた結果,奈良時代以前に既にそうなっていた可能性が高いというあたりまで突き止めた。環境省のレッドリストに掲載されている生物種の大部分は海の向こうから人間が運搬してきて移植された人工種の子孫またはそこから更に派生したものなので,抹消されるべきである。

日本国において地域変種や地域亜種のようなものが異常に多い原因は,それが人工的に栽培または飼育され人為的な選択によって人工的に派生させられたものの子孫が野生化したものだからに他ならない。江戸時代の幕府及び各藩の記録を丹念に調べ,藩の場合にはどの藩主が庭園または鷹狩を好んだのかを徹底的に調べると,そのような人工種の分化を歴史資料によっても裏付けることが可能な部分がある。私ひとりでやろうとしても生きている間に研究を完成することはできないが,残存資料全部をビッグデータ化して調べることが可能になれば,研究時間の短縮をすることはできる。

| | コメント (0)

Odinaff Trojan

下記の記事が出ている。

 Odinaff Trojan attacks banks and more, monitoring networks and stealing credentials
 ZDNet: October 11, 2016
 http://www.zdnet.com/article/odinaff-trojan-attacks-banks-and-more-monitoring-networks-and-stealing-credentials/

| | コメント (0)

2016年10月11日 (火曜日)

安澤喜一郎『日本國憲法論』

亡き父は膨大な数の書籍を遺品として残した。

整理できずに段ボール箱に入れたままとなっているものが多い。

ときどき整理しながら,読んでみる。

今日は,気まぐれに下記の書籍を読んだ。

 安澤喜一郎
 日本國憲法論
 交通日本社 
 昭和22年12月20日

著者は明治大学の教授だった人で,何かしら因縁のようなものを感じつつ,ちょっと調べてみたところ,いわゆる自由主義者であったようだ。

戦前は官憲から睨まれたほうの先生なのだろうと思う。

戦前には「自由」がなかった。

現在では,日本国は自由主義の国ということになっている。

しかし,現実には,官憲ではなく徒党を組んだ私人の群れによって自由が束縛されている。官憲でないところがより悪質かもしれない。

それはともかくとして,この本を読んでいて奇妙な感覚にとらわれた。

その後の憲法学なるものは何らの学術的発展も示していないのではないか?

何となく流行のような感じで海外の新しいタームは入ってくる。そして,いつのまにか消え去る。それを繰り返している。

要するに,単に右往左往するだけで何十年かの年月が流れた。

そんな感じがする。

| | コメント (0)

法律事務所に対するサイバー攻撃が増加?

下記の記事が出ている。

 Law Firms Cannot Afford to Ignore the Threat of Cyber Crime
 Lawyer Monthly: 27 Sep, 2016
 http://www.lawyer-monthly.com/2016/09/5418/

| | コメント (0)

プライバシー

サイバー犯罪の研究に一区切りをつけることができた。

そのあとに予定していたプライバシーの研究に既に入っている。

基礎資料として諸外国の関連法令について,全部私訳をつくるところから始めている。

たぶん,これまでそういうことをやった人はいないだろうと思う。

自分なりの考えもあるが,まずは,各国の立法者が「プライバシー」というものをどのように理解しているかを知ることが重要だ。

その事実を踏まえて自分の考えの健全性を検証し,その上で順次私見を明らかにすることにしたいと思う。

世界は,特定の理論のために存在しているわけではない。

しばらくの間は,勉強の日々が続く。

(余談)

外国の法令について書かれた書籍や論文は多数ある。

判例についても同じだ。

それゆえ,大概の人々はそのような書籍を読み,理解しようとする。

しかし,その書籍の中で表現されているのは,「その書籍を書いた著者の理解」なのであって,当該法令または判例それ自体ではない。

その理解が正しいと思うのであれば賛成すれば良い。そうでなければ更に研究すれば良い。

しかし,そのいずれの場合においても,法令や判例それ自体と格闘しなければ,賛否の意見を形成することができない道理だ。

それゆえ,時間がかかっても地道な努力を重ねようと思う。

| | コメント (0)

Blockchain Protocol Analysis and Security Engineering 2017

スタンフォード大学で,下記のとおり,ブロックチェーン技術の安全性に関する会議が開催される。

 Blockchain Protocol Analysis and Security Engineering 2017
 Rolling Submission Deadline: Oct. 31 - Nov. 30, 2016
 Final Author Notification: Dec. 1, 2016
 Conference Dates: January 26-27, 2017
 https://cyber.stanford.edu/blockchainconf

下記の関連記事が出ている。

 Stanford conference to address on security risk in blockchain protocols
 Epoc Times: September 30, 2016
 http://www.econotimes.com/Stanford-conference-to-address-on-security-risk-in-blockchain-protocols-326426

| | コメント (0)

Apple Watchに潜在的な危険?

下記の記事が出ている。

 Potential Apple Watch snooping: a not-so-paranoid cyberespionage risk
 CIO: 10 October, 2016
 http://www.cio.com/article/3129456/potential-apple-watch-snooping-a-not-so-paranoid-cyberespionage-risk.html

 Apple Watches stay out of the Turnbull cabinet room as tech advances stoke security fears
 Sydney Morning Herald: October 10, 2016
 http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/apple-watches-stay-out-of-the-turnbull-cabinet-room-as-tech-advances-stoke-security-fears-20161010-grz19e.html

| | コメント (0)

英国:ソーシャルメディアにおけるいじめ行為等の犯罪捜査・訴追のための新たなガイドライン

下記のとおり,公表されている。

 Guidelines on prosecuting cases involving communications sent via social media
 http://www.cps.gov.uk/legal/a_to_c/communications_sent_via_social_media/

世界の主要な各国の政策に対して大きな影響を与えることは確実だと考える。

なお,下記の関連記事が出ている。

 Cyberbullies could be jailed in the UK for ruining people’s lives
 Naked Security: 10 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/10/cyberbullies-could-be-jailed-in-the-uk-for-ruining-peoples-lives/

 Internet trolls targeted with new legal guidelines
 BBC: 10 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/uk-37601431

(余談)

個人(私人)の側での最大の防衛策は,「使わないこと」または「参加しないこと」に尽きる。

| | コメント (0)

EU:モノのインターネット(IoT)及び電気通信のセキュリティに関する新たな規則の制定を検討

下記の記事が出ている。

 Commission plans cybersecurity rules for internet-connected machines
 EurActiv: 5 October, 2016
 https://www.euractiv.com/section/innovation-industry/news/commission-plans-cybersecurity-rules-for-internet-connected-machines/

 Europe to Push New Security Rules Amid IoT Mess
 Krebs on Security: October 8, 2016
 https://krebsonsecurity.com/2016/10/europe-to-push-new-security-rules-amid-iot-mess/

(余談)

スマートシティを含め,広域のIoTネットワークは,それ自体としてロボット(サイバネティクス)の一種であると理解することができる。

EUの規則がどのようなものになるのかについては不透明な部分が多い。しかし,ネットワークがTCP/IPを基礎とするものである限り,日本国のIoTネットワークもどこかでEUのネットワークにつながっているわけで,法適用の面でEUの法制を無視することは不可能だと考える。

国家の基本政策というものは,そのような観点も踏まえた上で形成されなければならない。

しかし,政策決定に影響を与え得る人々をながめてみると,信頼でき,能力もある人は少数派であるのに対し,まともなことは何も考えることのできず,法情報の素養はゼロに近く,バランス感覚もなく,情報セキュリティ基本法(欧州ではNIS指令が相当)の存在も全く知らず,イノベーション教の教徒のような人々がめだつようで,日本国民の一員である私としては非常に悲しい気分となる。

日本の未来は本当に暗い。

| | コメント (0)

2016年10月10日 (月曜日)

フランス:TV5に対するサイバー攻撃の真相は・・・・???

下記の記事が出ている。

 How France's TV5 was almost destroyed by 'Russian hackers'
 BBC: 10 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37590375

[追記:2016年10月11日]

関連記事を追加する。

 TV5Monde was saved from airtime-KO hack by unplugging infected box
 Register: 10 October, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/10/10/tv5monde_hack/

| | コメント (0)

インサイダー犯罪者検出のためのプロファイリングは機能しない?

下記の記事が出ている。

 N.S.A. Contractor Arrested in Possible New Theft of Secrets
 New York Times: October 5, 2016
 http://www.nytimes.com/2016/10/06/us/nsa-leak-booz-allen-hamilton.html

 Arrested NSA Contractor 'Doesn't Fit the Profile'
 infoSecurity: 6 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/arrested-nsa-contractor-doesnt-fit/

(余談)

コリン・ウィルソンが言うとおり,人間の脳の片方には神が住んでおり,もう片方には悪魔が住んでいる。それゆえ,当該の者が高度な知能を有する者であればあるほど,プロファイリングの成功確率は常にゼロに近似するという結果になる。

そのようなものだと思って使わなければならない。

| | コメント (0)

越境移転

個人データが1個の主権国家内だけではなく,別の主権国家に移転されることを「越境移転」と訳すことがある。原文は,「cross-border flows of personal data」またはこれに類するものとなっている。

私がやっている翻訳では「国境を越えた」と訳すことが多い。

「越境」で間違いはないのだが,「越境」という語には「違法性のある行為」という語感が強すぎる。それゆえ,「越境」を用いることは避けている。

個人データ保護のための法制の学術研究という文脈においては,国境を越えた移転それ自体が問題なのではなく,それが適法に行われるための法律要件の吟味が重要なので,「cross-border」の訳語としては,違法でも適法でもない中性的な訳語を用いることが望ましいと考える。

もっとも,所詮,訳語は訳語に過ぎないし,訳を作成した者の理解を表現しているだけのことなので,きちんとした研究者であるならば常に原文を原語で読むようにすべきことは当然のことであり,訳語の適否といった問題がかなり些末な事柄に属することは否定しない。

(余談)

考えるのが面倒くさいときは,「クロスボーダー」とカタカナ表記するだけにしたほうが無難かもしれない(←ただし,私は,可能な限り,そのようなやり方を避けている。)。

このような英語そのままのカタカナ表記には批判もある。

特に,「日本語ではない」との批判はそのとおりだ。日本語ではない。

しかし,日本国民全員に読んでもらうことを最初から予定しておらず,一定の了解可能な範囲の人々だけを読者に想定している文書であれば,そのように非難されるいわれは全くない。平等主義をここで持ち出すことは間違っている。検定教科書のような特殊な場合を除いては,いかなる文書についても,「全ての人々に対して理解させるべき義務」など最初から誰も負っていない。理解できる人が理解すれば良いのだ。

問題なのは,字義をきちんと調べもせず,「格好良いかどうか」の判断だけで適当に英語風のカタカナの語句を並べるだけのインチキ***のような類の人々が現実に多数存在するということだ。

そのような類の人々に限って,「ないようがないよう(内容が無いよう)」的な頭脳構造をしている・・・というのも一定の発生確率(発生の蓋然性)を認めることのできる経験則の一種なのではないかと思う。

問題の本質をよく考えなければならない。

| | コメント (0)

2016年10月 9日 (日曜日)

プロゼミ

奉職している明治大学法学部で1~2年生配当科目である「プロゼミ」という科目を担当している。

例年,数名の受講者しかいなかった。今年は,どういうわけかかなりの数の受講者があるので,本来のゼミ(seminar)としてはちょっとやりにくいのだが,工夫しながら演習形式の授業の練習という意味での初学者教育のために頑張っている。

どこの大学においても同じではないかと想像するのだが,いろいろと事情があり,授業科目の見直しに迫られている。

この「プロゼミ」という科目についても見直しが予定されているので,来年以降,どうなっているかはわからない。

明治大学法学部の「プロゼミ」は,比較的古い科目だ。本来は,駿河台の法律専門科目の演習科目の受講希望者向けに準備段階の演習的科目として企画されたもので,主として法律科目の先生方が担当していたのだそうだ。しかし,現在では,かつてとはかなり異なった運用になってしまっている。本来あるべき「プロゼミ」として科目を担当しているのは,現時点では,私だけかもしれない。

ところで,「プロゼミ」との名称は,明らかに英語ではない。

「プロ(pro)」は,ラテン語に由来するものであろう。「プロパテント」というような場合には,「プロ」は「促進する」というような意味をもつ。しかし,「プロゼミ」の場合の「プロ」は,「~の前に」という意味で,ラテン語の「prae」と同じような意味で用いられているものと解される。

「ゼミ」が「seminar」の短縮形であることは明らかなのだが,その読みから,英語ではなく,ドイツ語の「ゼミナール」に由来するものだと考えられる。

つまり,「プロゼミ」は,ラテン語+ドイツ語の合成語的な日本語であり,英語ではない。

この名称について,英語的に「プレゼミ」とすべしとする意見がある。もし英語的な名称にするのであれば,「プレセミ」が正しいと言えるだろう。

しかし,「プレセミ」では,「空蝉(うつせみ)」のような語感から,何となく迫力がない(笑)。

また,ラテン語の「pro」がもつ多様な意味合を反映することができないという問題がある。

まあ,どうでもよいことの1つであることは間違いないので,私としては,そういうことにはあまりこだわらず,流れるままに身を任せることにしている。

そもそも大学という教育システム全体が今後どのようになるのかよくわからない状況にある。大学教育を1日たりともやってみたことのない人々や妙な評論家程度の人々や知識遊戯だけで自己満足しているような人々がもてはやされ政策決定に影響を与える時代なので,行き着くところまで行き着かないと,誰も大学という教育システムについて真剣に考えることはないということかもしれない。

私見としては,制度をいくらいじってもダメだと考えている。

必要なのは,十分な熱意と体力と知識・教養と技能をもつ教員が存在することだ。

そのような優れた教員さえいれば,現在のような大学が崩壊してしまったとしても,昔のように,キリスト教会の軒下を借りてプラトンを講じたり,仏寺の本堂を借りて論語・孟子を講じたりすることはできる。

しかし,その逆は絶対にあり得ない。

それゆえ,優れた教員がその能力を存分に発揮できるような環境を整えることこそが大事だ。

ただし,その能力は,現在普通に用いられている指標のようなもので測定できるものではないということだけは留意すべきだろう。

高等教育の分野に関する限り,現在普通に用いられている指標の類は,基本的に,まるで無意味なものばかりだと考えている。

高等教育の分野に関する限り,どの時代においても「教育する人」は成立し得るが,学問体系としての「教育学」なるものは成立の余地が全くないというのが私見だ。

| | コメント (0)

情報の洪水に押し流される・・・?

ひと昔前には,情報社会が到来した結果,情報の洪水の中で,正しい情報と正しくない情報を見分けることが難しくなるとの指摘がしばしばなされた。

確かに,そのような側面があることは事実だと思う。

しかし,洪水は来ない。

なぜなら,人間における情報処理能力に限界があるからだ。

データが大量にあっても,単位時間内にアクセス可能なデータの分量には自ずと限界というものがある。

つまり,洪水説は,人間の情報処理能力を「無限」と仮定していたことになると考えられる。

現時点では,むしろ,そのような膨大なデータが存在する中で,人間がどのような類型に属するデータを嗜好するかという観点からの考察が必要なのではないかと思う。

ここでは,古くからある「イドラ」という考え方が有用性を維持することになるだろう。

今後,仮想現実技術が普及することになると,それに捕らわれる人々が大量に発生することになる。ここでもまた,古い「イドラ」という考え方を用いた考察が有用性を発揮する。「イドラ」と同じような考え方は,古い仏典の中にも書かれている。しかし,仏典を全て読みこなすためにはそれ相応の時間がかかるので,近代西洋哲学で用いられた理屈を応用するのが簡便というものだろう。

結局,哲学の領域では,進歩というものが何もない。ただし,進歩することそれ自体を自己目的とすることは愚かなことだと考えるので,進歩がないことがダメなことだとは全く思わない。人類は,はるか昔において,既に真理に到達している。真理であるので,それを乗り越えることはできない。

現在の環境において,こざかしい知識遊戯に狂喜し,コンピュータから自動的に出力される計算結果に過ぎないものを自分が考えて書いた学術論文だと称して公表する者をあちこちで見かけることはあっても,真に有用性のある古い方法を生の事実に対して応用しようとする者またはそれを応用することができる者が乏しいということを嘆く。おそらく,キャパシティの問題が存在しているのだろう。

しかし,本当は,古い道具だけでたいていの場合に対処することができる。

| | コメント (0)

Eric Hilgendorf und Jan-Philipp Günther, Robotik und Gesetzgebung

下記の書籍を読んだ。正確には,かなり繁忙な状況下にあるため,必要な部分だけ拾い読みした。

 Eric Hilgendorf und Jan-Philipp Günther (Hrsg.)
 Robotik und Gesetzgebung
 Nomos (2013)
 ISBN 978-3-8329-7705-4

私は,司法プロセス及び立法プロセスのシステム化に関して,かつて従事していたSHIPプロジェクトにおいて多角的な検討を行い,その結果報告はPDFにして公開しているし,研究組織の事業継続性を考慮してサイバー法研究会及び法情報学研究会を母体として情報ネットワーク法学会を設立し,これらの研究会を発展的に解散ということにした。

他方で,司法プロセスそれ自体のシステム化という課題については,桐蔭大学の笠原教授を中心とする研究成果がある。

最近では,司法プロセスのロボット化または人工知能技術の応用ということが話題となる機会が増え,その関連の論説も徐々に増えている。

正確には,司法プロセスのシステム化と関連する分野に関しては,かつて第5世代コンピュータの研究の一部として明治学院大学の吉野元教授らによって行われていた法的推論の研究が最初のものだろうと思う。ただ,当時は,ハードウェアの性能が著しく低く,理論どおりの結果を得ることが非常に難しかった。必要なデータの蓄積が乏しいということから,実証実験をするためのデータにも事欠く始末だったというのが偽らざる真実だ。

だからこそ,私は,SHIPプロジェクトにおいてデータの蓄積にも力を入れたのだが,その蓄積したデータに基づく実証的な研究成果を十分に出せないままに研究予算の打ち切りによって研究継続ができなくなったことから,蓄積・加工し,XMLとして再加工する前の状態で準備していたデータを名古屋大学の研究チームへと手渡すことにした。当時は若かったので,眠らずに何でもできたが,現在では体力的に無理だ。若い世代に任せようと思う。

さて,そのような流れの中で,「どれどれ」と思って最近の論文を読むようにしている。感心する論文もあるし,刺激を受ける論文もある。しかし,「これは盗作の一種だ」と判断できるものもある。ネット上での文献検索が以前と比較すると非常に容易になっているので,自動翻訳と自動要旨作成を組み合わせた盗作自動判定(デッドコピーではない巧妙な盗作の場合を含む。)のシステムが登場するのは,そう遠い将来のことではないだろう。

そのような盗作的な論文の中には,この「Robotik und Gesetzgebung」からのものも含まれる。

一般に,当該学術の世界において一般的に承認されている公正な方法に従う限り,引用や参照であれば別に問題はないし,他の学説の紹介だけでも全く問題はないと思うのだが,そうでない場合が問題となり得る。ロボット及びロボット法の分野に関しては,内外に類例が多数あるので,そのような実質的な意味での盗作関連のことを研究するだけで立派な著書を1冊書けそうな気がする(笑)。

そういう中で,苦心を重ねて研究を続け,その検討結果の結晶としてオリジナルの考えを構成し,それを世に問うことのできる研究者は,その見解それ自体に対する賛否を全く別として,とても立派だと思う。

自分もそうありたい。

それゆえ,私としては,内容のよしあしは一応別として,誰によっても決して盗作とは判定できないオリジナルのものばかり書くようにしてきた。

ロボット及びロボット法の関連でも少し書き,法と情報雑誌の脚注の中で私見を披露してきたほか,改めてまとまった論文を書いてみた。来年春には刊行されることになるだろう。

| | コメント (0)

YahooのMedia Orgと関連する訴訟

下記の記事が出ている。

 Yahoo hit with another lawsuit claiming anti-male discrimination
 ars technica: October 8, 2016
 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/10/yahoo-hit-with-another-lawsuit-claiming-anti-male-discrimination/

(余談)

様々な分野で,様々な指標に基づく数値にもとづく「客観的な評価」なるものがもてはやされている。しかし,所詮,評価は評価に過ぎない。事実そのものではない。ところが,あるシステムでそれが実行されると,単なる計算結果に過ぎないものが事実だと受け止められてしまうことが多々ある。

それゆえ,EUの一般個人データ保護規則に定める拒絶権はとても大きな重要性を有すると考えるのだ。

EUと米国とでは法制が異なる。しかし,同じ人間が同じ問題に直面している。そこで問題となるのは同じ法益だ。法制度の相違は説明のしかたに影響を与えるけれども,その説明は単なる説明に過ぎない。事実そのものではない。

だから,諸説ある中で,法解釈という文脈においては,単なる知識遊戯に過ぎないものや有益性ゼロのものについては,私は,学術としての面白みを全く感じないのだ。ただし,そのような知識遊戯が存在しなくてもよいと言っているのではない。

[追記:2016年10月11日]

関連記事を追加する。

 Lawsuit claims Yahoo job reviews discriminated against men
 REUTERS: 8 October, 2016
 http://news.trust.org/item/20161008002159-xgmp1/

| | コメント (0)

2016年10月 8日 (土曜日)

WordPressに対する攻撃手法が更に高度化?

下記の記事が出ている。

 Hacked WordPress Core File Leveraged for Hijacking a Site's Web Traffic
 Softpedia: October 4, 2016
 http://news.softpedia.com/news/hacked-wordpress-core-file-leveraged-for-hijacking-a-site-s-web-traffic-508959.shtml

| | コメント (0)

Yahooの疑惑-更に追加

下記の記事が出ている。

 Yahoo's spying billboard: It would ID you, watch and listen to your reactions to ads
 ZDNet: October 7, 2016
 http://www.zdnet.com/article/yahoos-spying-billboard-it-would-id-you-watch-and-listen-to-your-reactions-to-ads/

 Yahoo has an idea for 'smart' billboard that monitors people with a camera and microphone
 Business Insider: October 8, 2016
 http://www.businessinsider.com/yahoo-patents-smart-billboard-with-camera-and-microphone-2016-10

Yahooだけではない。

[追記:2016年10月10日]

関連記事を追加する。

 Yahoo! spymasters! patent! biometric! online! ad! tracking! IRL!
 Register: 9 October, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/10/09/yahoo_billboard/

| | コメント (0)

Yahooは米国諜報機関のために全ての電子メールをスキャンしていた?

下記の記事が出ている。

 Yahoo scanned all of its users’ incoming emails on behalf of U.S. intelligence officials
 Washington Post: October 4, 2016
 https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2016/10/04/yahoo-scanned-all-of-its-users-incoming-emails-on-behalf-of-u-s-intelligence-officials/

 Yshoo Email Scan Report Raises Human Right Concerns
 Fortune: October 7, 2016
 http://fortune.com/2016/10/07/yahoo-email-scan-human-rights-concerns/

[追記:2016年10月11日]

関連記事を追加する。

 US required to declassify Yahoo spying order, say experts
 ZDNet: October 10, 2016
 http://www.zdnet.com/article/us-required-to-declassify-yahoo-spying-order-say-experts/

[追記:2016年10月16日]

関連記事を追加する。

 US lawmakers want answers on Yahoo email surveillance
 CIO: October 14, 2016
 http://www.cio.com/article/3131009/us-lawmakers-want-answers-on-yahoo-email-surveillance.html

| | コメント (0)

中国で開催されたG20杭州サミットに対して激しいサイバー攻撃?

下記の記事が出ている。

 G20 Summit Attacked Over 133,000 Times
 infoSecurity: 7 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/g20-summit-attacked-over-133000/

| | コメント (0)

英国:クレジットカードの安全性を向上させるために可変的なセキュリティコードのシステムを導入

下記の記事が出ている。

 Credit card with fraud-busting display
 BBC: 7 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37585247

| | コメント (0)

古代の太平洋における人々の移動は従来考えられてきたよりもずっと複雑だった?

下記の記事が出ている。

 Ancient Polynesian DNA gives evidence of widespread population exchanges
 ars technica: October 7, 2016
 http://arstechnica.com/science/2016/10/ancient-polynesian-dna-gives-evidence-of-widespread-population-exchanges/

今後,古代ポリネシア系か古代台湾系かの議論が続くことになるのではないかと思う。

(余談)

無論,古代の日本列島もそのような大きな人口移動の流れの一部に位置する。巨大な火山噴火によって何度も絶滅し,そのあとに新たな入植が起きる。そのようなことを繰り返しながら,古代の日本列島の住民が次第に形成されたのだろう。

[追記:2016年11月2日]

関連記事を追加する。

 How did humans settle the Pacific?
 ars technica: November 2, 2016
 http://arstechnica.com/science/2016/11/how-did-humans-settle-the-pacific/

| | コメント (0)

NIST:人々は情報セキュリティにくたびれ果てている

下記の記事が出ている。

 ‘Security Fatigue’ Can Cause Computer Users to Feel Hopeless and Act Recklessly, New Study Suggests
 NIST: October 04, 2016
 https://www.nist.gov/news-events/news/2016/10/security-fatigue-can-cause-computer-users-feel-hopeless-and-act-recklessly

 Security fatigue’ leading computer users to more or less just give up
 Naked Security: 7 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/07/security-fatigue-leading-computer-users-to-more-or-less-just-give-up/

人間にはキャパシティの相違というものがある。

普通の人にプロと同じレベルのスキルを求めることはできない。

そうであるとすれば,安全ではない製品やサービスの提供を抑制するしかないのだと思う。

イノベーションのために安全性を犠牲にする経済発展理論は間違いだ。

| | コメント (0)

2016年10月 7日 (金曜日)

分子サイズの極小ロボットの開発者にノーベル化学賞

下記の記事が出ている。

 ノーベル化学賞は「世界最小のマシン」を開発した科学者3人へ
 GIZMODO: 2016年10月7日
 http://www.gizmodo.jp/2016/10/nobel-prize-for-chemistry.html

 Tiny machines win chemistry Nobel prize
 BBC: 5 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/science-environment-37486374

基礎技術が確立されれば,その応用は速い。

そして・・・

(余談)

有機体ロボットについていろんなものに書いたし,発言もしてきた。

法律家からの反応は極めて鈍い。

イメージできないのかもしれない。

しかし,ノーベル賞受賞者が出たおかげで,次の10年間に何が起き得るのかをより具体的にイメージすることのできる人々が増えることだろうと思う。

私見としては,知能のある有機体ロボット(人工生命体)が人類を滅ぼす日をイメージすべきだと考える。

[追記:2016年10月8日]

日弁連は、死刑廃止の宣言をした。この宣言は、日弁連の会員である弁護士及び弁護士会の思想・信条の自由及び表現の自由を一切拘束することはできないし、法的効果は全くない。

それにしても,本当に何もわかっていない人々だと嘆きたい。

死刑制度を温存しておかないと,そのことによって,人類が滅亡してしまうかもしれないというのに。

一定の傾向性を持つ人々によって刷りこまれたステレオタイプ的な思考しかできないのかもしれない。

人間そっくりの外形をもつ人工生命体が人類を滅ぼそうとするとき,人類は,害虫駆除と同じ意味で殺虫剤で駆除することが許される。なぜなら,外形は人間とそっくりでも人間ではないからだ。私見では,外見が人類にそっくりで人類の遺伝子をいくばくか含むものであっても,100%人類の遺伝子によって構成されていない生命体は,人類の一種ではなく,雑種の一種だと理解している。蟲として駆除することができる。

しかし,いわゆる人道主義者は,そのような人工生命体を「人間の一種だ」と主張することだろう。もしそうであるならば,人類の絶滅を回避するために,裁判による死刑制度を設ける必要がある。

その人工生命体が人類を滅ぼすことを常に目的とするように遺伝子上の操作を加えられている場合,教育による改善は100%期待できず,存在それ自体が常に生きた凶器となって人類を殺し続ける。だから,存在するというだけで殺人罪の構成要件に常に該当するものと判断し,常に死刑としなければならない。無論,彼らのために「死ぬ権利」も定めておく必要がある。

無論,誤認はあり得る。死刑制度を存置しておけば,真の人類は,裁判において弁解の機会を与えられるから,無罪となることが可能である。死刑制度がなければ,誤認の場合でも正当防衛として私人による駆除行為が行われることになるので,誤認であるか否かを法定で審理される機会を奪われることになる。

つまり,死刑は,刑法に定めるものであり,刑事訴訟において適正手続に基づき審理されることが当然の前提となっている国家制度であるので,死刑制度には人権保障機能がある。これに対し,正当防衛行為としての蟲の駆除行為は,その時点における駆除者の判断に全てが任されており,駆除行為の可否について裁判所が関与することはない。

| | コメント (0)

World Energy Council, The Road to Resilience: Managing and Financing Cyber Risks

下記の報告書が公開されている。

 The Road to Resilience: Managing and Financing Cyber Risks
 World Energy Council: September, 2016
 https://www.worldenergy.org/publications/2016/the-road-to-resilience-managing-cyber-risks/

この報告書と関連して,下記の記事が出ている。

 Threat of cyber attack on nuclear stations rising, council warns
 Global Construction Review: 7 October, 2016
 http://www.globalconstructionreview.com/news/threat-cyber-attack-nuc7lear-stati7ons-risi7ng/

| | コメント (0)

Francesco M. Angelici (Ed.) , Problematic Wildlife: A Cross-Disciplinary Approach

下記の書籍を読んだ。

 Francesco M. Angelici (Ed.)
 Problematic Wildlife: A Cross-Disciplinary Approach
 Springer (2016)
 ISBN-13: 978-3319222455

様々な事例についてかなり具体的な記述があり,とても勉強になった。

人間と野生動物とのかかわりについては諸々の見解があるが,共生は難しいということを痛感する。共生できないとすれば,地球全体での生態系におけるサイクルの確保も難しいということになるので,人類という種の維持も難しいという結論が自動的に導き出されることになる。

「経済発展」や「イノベーション」を是とする世界観を完全に捨て去るべき時が既に到来しているのではなかろうか。少なくとも,GDPを基準として幸福度を測定するようなタイプの考え方は廃棄すべきだろうと思う。

・・・と言ってみても経済界が「はい,そのとおりです」と言うはずがないので,結局,人類に与えられた運命を変更することはできない。

| | コメント (0)

警察庁:来日外国人犯罪の検挙状況(平成28年上半期)

警察庁のサイトで,下記の資料が公表されている。

 来日外国人犯罪の検挙状況(平成28年上半期)
 警察庁:2016年10月7日
 https://www.npa.go.jp/pressrelease/2016/09/20160930_01.html

| | コメント (0)

モノのインターネット(IoT)によってインターネットが滅ぼされることになるか?

下記の記事が出ている。

 Death of the internet: GIF at 11
 ZDNet: October 6, 2016
 http://www.zdnet.com/article/death-of-the-internet-gif-at-11/

| | コメント (0)

人工知能技術を応用したビジネスの競争が激化?

下記の記事が出ている。

 OK, Google - who will win the AI wars?
 BBC: 6 October, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37574655

ロジックそれ自体の健全性及びロジックを適用する場面(実務)における健全性の検証が客観化されていない,少なくとも,そのような技術標準が存在しないという点には十分に留意すべきだろうと思う。人工知能の技術を用いて得られたアウトプットの健全性を測定するための標準的な指標が存在しないのだ。

| | コメント (0)

Odin ransomware

下記の記事が出ている。

 Odin ransomware takes over from Zepto and Locky
 Naked Security: 6 October, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/10/06/odin-ransomware-takes-over-from-zepto-and-locky/

 Locky Drops Offline Mode and Switches to New ODIN Extension
 Softpedia: September 30, 2016
 http://news.softpedia.com/news/locky-drops-offline-mode-and-switches-to-new-odin-extension-508840.shtml

| | コメント (0)

インド:米国のIRS(Internal Revenue Service)を騙る詐欺の容疑で約700名の者が逮捕されたらしい

下記の記事が出ている。

 Huge phone scam targeting Americans leads to 700 being detained in India
 Guardian: 6 October, 2016
 https://www.theguardian.com/world/2016/oct/06/huge-phone-scam-targeting-americans-leads-to-750-arrests-in-india

 Cops arrest hundreds of people allegedly involved in IRS phone scam
 ars technica: October 7, 2016
 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/10/cops-arrest-hundreds-of-people-allegedly-involved-in-irs-phone-scam/

 Police Bust Multi-Million Dollar Indian Vishing Ring
 infoSecurity: 6 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/police-bust-multi-million-dollar/

[追記:2016年10月28日]

関連記事を追加する。

 20 arrested, 61 charged in India-based IRS phone scam case
 ars technica: October 28, 2016
 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/10/20-arrested-61-charged-in-india-based-irs-phone-scam-case/

| | コメント (0)

2016年10月 6日 (木曜日)

仁義

世の中には仁義というものがある。

仁義を捨てれば金を得ることができる場合があるかもしれない。

しかし,仁義は仁義だ。

現実には,仁義よりも金を選ぶほうが合理的なのかもしれない。

「仁義は仁義だ」と考えることのできない人々が増えている当世の世相を嘆く。

(余談)

正確には,「仁」と「義」とは異なる。

しかし,四書五経に精通している学生は,ほぼゼロだろうと思う。

本来であれば,高校レベルで精通していなければならない。

しかし,現実は現実だ。

高校生のみならずもっと教養のあるべき人々においてさえそうであるので,そもそも問題とすべきことではないのかもしれない。

他方で,へたに「仁義」というと,「かつてのやくざ映画ですか?」と問う人もある。

「馬鹿ではないか」と思うのだが,面と向かって「バカですか?」とは言えない。

世間は面倒くさい。

天下の秀才である夏目漱石の頭がおかしくなってしまうのは,むしろ自然なことなのではないかと思う。

『草枕』の冒頭の文言は,後世に残る傑作だと断言できる。

ただし,現時点での平均的なアメリカ人には理解できないことかもしれない。

しかし,200年後のアメリカ人には誰にでも理解することができることだろうと思う。

| | コメント (0)

明治大学博物館:企画展再葬墓と甕棺墓—弥生の墓の東西—

下記の展示会が開催される。

 企画展 再葬墓と甕棺墓—弥生の墓の東西—
 場所:明治大学博物館
 期間:2016年10月22日~2016年12月18日
 https://www.meiji.ac.jp/museum/news/2016/6t5h7p00000m1efc.html

| | コメント (0)

人間は人工知能システムを管理できるか?

下記の記事が出ている。

 #IPEXPO: If AI Becomes Super Intelligent, Can We Still Control It?
 infoSecurity: 5 October, 2016
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/ai-becomes-super-intelligent-can/

 AI Control Needs ‘Careful Consideration’ To Prevent Killer Computers
 TechWeek Europe: October 5, 2016
 http://www.techweekeurope.co.uk/e-innovation/ai-control-needs-careful-consideration-to-prevent-killer-computers-198691

人工知能が人間よりも優れた存在になったとき,人類がそれを管理できることなどあるはずがない。奴婢として神殿の維持のために終生お仕えすることになる。

「神の神はいない」の法則がここでも貫徹される。

しかし,機械装置である人工知能については,私は,あまり心配していない。自己性再生能力のない物体であるので,いずれ劣化して機能停止に至るからだ。

問題の本質は,もっと別のところにある。

いろんな論説で書いてきたのだが,それを正しく理解した読者は,現時点ではまだごく少数のようだ。

ちゃんと読めば小学生でも理解できるように書いたつもりなのだが・・・

| | コメント (0)

韓国:Viv AI

下記の記事が出ている。

 Viv AI platform likely commercialized in 2017: Samsung CTO
 ZDNet: Ocotober 5, 2016
 http://www.zdnet.com/article/embargoed-aus-time-oct-6-10-am-viv-ai-platform-likely-commercialized-in-2017-samsung-cto/

| | コメント (0)

WIPO:Economic Research Working Paper No.30: Breakthrough technologies – Robotics, innovation and intellectual property

下記の文書が公開されている。これも非常に重要なものだと思う。

 WIPO, Economic Research Working Paper No.30: Breakthrough technologies – Robotics, innovation and intellectual property (November 2015)
 http://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo_pub_econstat_wp_30.pdf

| | コメント (0)

平城京出土の木簡にペルシア人であることを示す名前

下記の記事が出ている。

 平城京にペルシャ人の役人がいたことが判明。「破斯清通」ってどんな人?
 Huffington Post: 2016年10月5日
 http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/05/nara-heijyou-kyu-persia_n_12349792.html

「破斯」は、「はし」または「はっし」と読むべきものだろう。古代のイランの一地方を指すものだ。このような「よみ」を含む氏の中にはその流れを汲むものがあると想像される。

奈良時代の文化をつくった工人の中に多数のペルシア人(またはバクトリア人)が含まれていた(または,ほとんど全てがそうであった)ということは,先人の業績により既に明らかになっている。

今回の木簡は,1966年に出土していたもので,今になってやっと正しく読解されたということになる。

他にもあると考えている。ただ,これまでは太古から「倭人」という単一民族だけが日本列島を支配しており,日本語という単一の言語が存在していたという前提で歴史学の主流が形成されていたので,公平な目で出土資料を検討し,その結果を公表することが許されなかったのだと思う。象牙の塔は,本当に存在する。

私見としては,古代史におけるスキタイ~匈奴~契丹の流れとその影響に着目すべきだと考えている。

ある時代にそのようなスキタイ系の人々の中の一群の人々が倭國に襲来し,在来の支配階級にとってかわったというのが騎馬民族征服説の骨子だ。「騎馬民族征服説は既に否定された誤った考え方だ」とする見解がまだ多いが,嘲笑するしかない。勉強が足りなすぎるのだろうと思う。

同様に匈奴や契丹を蒙古族の一種だと考えるのは,そろそろ終わりにしなければならない。蒙古族ではない。スキタイの後裔と考えるのが最も妥当だろう。スキタイは,本来は,コーカサス~バクトリアを中心的な支配地をしていた人々だ。その支配階級の墓から出土する遺品の中には日本の古墳から出土するものと共通した要素を有するものがあまりにも多すぎる。

以上については,艸史雑誌第1号所収の論説で書いたし,そこで引用している,「やまくさ」や「らん・ゆり」掲載の論説の中でもっと詳しく論じたとおりだ。

[追記:2016年10月7日]

「須恵器」と「素焼」が同じ語から由来するものであることは,ほぼ疑いない。

「土師器」は,長年の謎で,ずっと研究してきたが,まだよくわからない。しかし,意外と,「破斯の器」というあたりに語源があるのではないかと思う。

| | コメント (0)

2016年10月 5日 (水曜日)

セミナー「国境を越える個人情報保護への動き~越境移転を促進する仕組みとしてのAPEC/CBPRシステム~」

下記のセミナーが開催される。

 セミナー「国境を越える個人情報保護への動き~越境移転を促進する仕組みとしてのAPEC/CBPRシステム~」
 日  時: 平成28年10月18日(火曜日) 13:30~17:00
 場  所: 笹川記念会館(東京都港区三田3丁目12-12)
 参加費用: 無 料
 定  員: 150名程度
 http://www.meti.go.jp/press/2016/10/20161004002/20161004002.html

| | コメント (0)

英国:Pathway to Driverless Cars: Proposals to support advanced driver assistance systems and automated vehicle technologies

下記の報告書が公開されている。非常に重要なものだと考える。

Department for Transport and the Centre for Connected and Autonomous Vehicles, Pathway to Driverless Cars: Proposals to support advanced driver assistance systems and automated vehicle technologies (July 2016)
https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/536365/driverless-cars-proposals-for-adas-and_avts.pdf

| | コメント (0)

2016年10月 4日 (火曜日)

Draft Report with recommendations to the Commission on Civil Law Rules on Robotics

下記のドラフトが公表されている。非常に興味深い。

 Draft Report with recommendations to the Commission on Civil Law Rules on Robotics (2015/2103(INL))
 http://www.europarl.europa.eu/sides/getDoc.do?pubRef=-//EP//NONSGML%2BCOMPARL%2BPE-582.443%2B01%2BDOC%2BPDF%2BV0//EN

| | コメント (0)

OpenJPEGの脆弱性

下記の記事が出ている。

 OpenJPEG zero-day flaw leads to remote code execution
 ZDNet: October 3, 2016
 http://www.zdnet.com/article/openjpeg-zero-day-flaw-leads-to-remote-code-execution/

| | コメント (0)

歯周菌

なかなか怖い病気だと思う。

 Presence of Porphyromonas gingivalis in esophagus and its association with the clinicopathological characteristics and survival in patients with esophageal cancer
 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4717526/

 Looking in the Porphyromonas gingivalis’ Cabinet of Curiosities: The Microbium, the Host and Cancer Association
 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3949145/

 Breast Tumors
 http://www.nationalbreastcancer.org/breast-tumors

下記のような記事も出ているが,全く論破どころか,逆に墓穴を掘っているだけだということを理解することができる。

 「受動喫煙と肺がんに関するJTの反論」を国立がん研究センターが完全論破
 GIGAZINE: 2016年9月29日
 http://gigazine.net/news/20160929-ncc-vs-jt/

例えば,仮説として,歯の手入れを怠りがちな集団と喫煙者の集団との重なりが大きい場合,統計的によって「喫煙だけが肺がんの原因だ」または「喫煙が肺がんの発生率増加に寄与している」という結論を導くことは不可能である。

医学に限らず,経済学等でもそうなのだが,世界は複合的な要素の相互作用で構成されているので,単一の原因だけで何かを統計的に証明できたと思っても,その統計の信頼性は他の想定可能な全ての要因との比較を経た後でなければ確定することができない。これは,統計の理論というよりも実務(実践)に属することなので,統計に関する教育によって得られるものではない。要するに,統計という手段を現実に用いる者の姿勢の問題だ。

そういうことなどを考えると,ビッグデータ解析を迂闊に信ずることがいかに危険なことかということを認識することができる。EUにおいて,人格的な側面に関する自動的な判定を拒絶する権利が法定されたことには重要な意味がある。

| | コメント (0)

2016年10月 2日 (日曜日)

Soprano 「En Feu」

フランス語の特性からヒップホップは難しいのではないかと思っていた。

先日,研究会の後の懇親会で小倉秀夫先生から最近のフランス音楽の状況について教えていただき,更に,小倉先生お勧めの曲のリストをメールで頂戴した。ありがたい。

早速,聴いてみた。

私個人の趣味としては,下記のものが一番良いと思った。

 Soprano 「En Feu」
 https://youtu.be/iUCJhD_2zmA

確かに,フランス語のヒップホップだ。しかも,素晴らしい作品だと思う。

音のテイストは欧州のもので,特に音の積み重ね方のようなものがそうだ。何百年にもわたる古典音楽における高度なオーケストレーション技法とその感性が現代の電子音楽の中にも継承されているのだと思う。

次に小倉先生とお会いするのは,情報ネットワーク法学会の研究大会の際ということになるのではないかと思う。

| | コメント (0)

iPhoneのジェイルブレイク事件

iPhoneのジェイルブレイクを行った者が逮捕されたとの報道があちこちで話題になった。

 改造iPhone「脱獄」、販売容疑で逮捕
 Yomiuri Online: 2016年9月29日
 http://www.yomiuri.co.jp/national/20160929-OYT1T50081.html

海外でも報道されている。

 Japanese man arrested for selling jailbroken iPhones
 Naked Security: 30 September, 2016
 https://nakedsecurity.sophos.com/2016/09/30/japanese-man-arrested-for-selling-jailbroken-iphones/

しかし,被疑事実は商標法違反ということになっている。

非常にわかりにくい。

一般的には,不正競争防止法違反または著作権法違反を考えるだろうと思うのだが・・・

| | コメント (0)

企業の内部者による犯罪が増加?

下記の記事が出ている。

 One Third of Enterprises Suffered an Insider Breach in the Past 12 Months
 eSecurity: September, 2016
 http://www.esecurityplanet.com/network-security/one-third-of-enterprises-have-suffered-an-insider-breach-in-the-past-12-months.html

一般に,財の電子化によって,無権限による財の移転が容易になっているということは言えるだろうと思う。その意味で,内部犯罪が容易になったことは否定できない。

しかし,他方で,横領や背任は昔からいくらでもあり,財の電子化によって財の移転の証跡も電子化され履歴として残ることになったことから,発覚しやすくなったという側面を否定することもできない。つまり,かつては暗数の領域にあったものが顕在化していると考えることはできる。

それゆえ,このタイプの統計に関しては慎重な検討を要する。

| | コメント (0)

新たなパンデミックの脅威に関する警告

下記の記事が出ている。

 Get ready for the next HIV and Ebola: Experts warn illegal BUSHMEAT could cause a new food pandemic
 Daily Mail: 30 September, 2016
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3816514/Get-ready-HIV-Ebola-Experts-warn-BUSHMEAT-cause-new-food-pandemic.html

(余談)

H.G.ウェルズの『宇宙戦争』と同じで,宇宙人を人間に置き換え,人間を野生動物に置き換えてみると,単純な理屈に基づく現象だということを理解することができる。

| | コメント (0)

Group E

下記の記事が出ている。

 Security analyst says Yahoo!, Dropbox, LinkedIn, Tumblr all popped by same gang
 Register: 30 September, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/09/30/fiveperson_hacking_gang_claimed_behind_
breaches_of_3bn_logins/

 米ヤフーのデータ流出、「国家が関与」との主張にセキュリティ専門家らが異議
 CNET Japan: 2016年9月30日
 http://japan.cnet.com/news/business/35089836/

| | コメント (0)

2016年10月 1日 (土曜日)

Facebookのネット花屋ビジネスはどうして頓挫したのか?

下記の記事が出ている。

 A tough sell: why Facebook's e-commerce dream failed to take flight
 Guardian: 1 October, 2016
 https://www.theguardian.com/technology/2016/oct/01/facebook-businesses-online-shopping-chatbots

| | コメント (0)

Syrian Electronic Armyを幇助したとして起訴されたシリア人が有罪の答弁

下記の記事が出ている。

 Guilty plea for Syrian Electronic Army accomplice
 BBC: 30 September, 2016
 http://www.bbc.com/news/technology-37517891

| | コメント (0)

Knox case

下記の記事が出ている。

 How weak DNA evidence railroaded—and then rescued—Amanda Knox
 ars technica: October 1, 2016
 http://arstechnica.com/science/2016/09/how-weak-dna-evidence-railroadedand-then-rescued-amanda-knox/

| | コメント (0)

法と情報雑誌第3号のミスタイプについて

同人誌として刊行している法と情報雑誌の第3号にミスタイプがありました。

標題に「4月26日」とある部分は「4月27日」の誤りです。

ミスタイプの校正漏れです。

お詫びして訂正します。

| | コメント (0)

« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »