M2M
軍用のネットワーク防護策をまとめたものがMilitary to Military (M2M)の本質で,それを民間用につくりなおしたものがMachine to Machine (M2M)だと理解している。
民間用のものは,一般にIoTに必須のものと考えられている。
しかし,根本的なところに致命的な欠陥がある。
それは,IoTすなわちInternet of ThingsのThingsを機械装置である物体に限定してしまっていることだ。
現実の世界及び近未来以降の世界においては,Thingsは機械装置だけである物体に限定されることなく,人間を含む生物その他の有機体をも結合してしまう。
そこでは,機械装置向けに考えられてきた管理策は通用しない。標準的なプロトコルも通用しない。
にもかかわらず,機械装置に限定してしまうから視野狭窄が成立してしまうのだ。
「モノのインターネット」ではなく「もののネット相互接続」として理解しなければならない。ここでいう「もの」は抽象名詞であり,機械装置だけではなくそれ以外の物理現象を全て含む。
そこでは,多重のプロトコル変換の集積が存在している。
[追記:2016年8月8日]
関連記事を追加する。
Can machines keep us safe from cyber-attack?
BBC: 2 August, 2016
http://www.bbc.com/news/technology-36923794
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