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2016年7月15日 (金曜日)

情報セキュリティ専門家は減少,サイバー攻撃者は増加?

下記の記事が出ている。

 Why AI could be the key to turning the tide in the fight against cybercrime
 ZDNet: July 14, 2016
 http://www.zdnet.com/article/why-ai-could-be-the-key-to-turning-the-tide-in-the-fight-against-cybercrime/

(余談)

クラウドが普及すると,レガシーなシステム構築をする機会が喪失してしまうので,結果的に技能鍛錬の機会もなくなり,情報セキュリティ要員が大幅に減少するという予測は,このブログ内で随分前に提示しておいたものだ。それが現実のものとなりつつあるということなのだろう。

サイバー攻撃者の多くは,生き残ったクラウド側の技術者と関係している場合が多い。その機会は,部品やそこで稼働するファームウェアの製造を通じても得られる。それだけではなく,国家が攻撃者となっている場合には,まさに国家レベルで生き残った優秀な技術者がサイバー攻撃者ということになるので,民間企業の手におえるものではない。

かくて,クラウドなどによる集中化は,社会の中での人的リソースの枯渇をもたらす悪影響が大きすぎるということが証明されつつある歴史的なプロセスの中にあることになる。このことは人工知能でも同じことで,ますますもって人材の枯渇をもたらすことになる。そして,人工知能システムに対する攻撃者(ハイジャックしようとする者を含む。)は,まさにその人工知能の開発・運用と関連する者の中にいる。

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