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2016年5月15日 (日曜日)

人工知能による約2500年前のサッフォーの詩(断片)の解析と復元

下記の記事が出ている。

 Software solves the mystery of a 2,500 year-old poem by Sappho
 ars technica: May 15, 2016
 http://arstechnica.com/science/2016/05/software-solves-the-mystery-of-a-2500-year-old-poem-by-sappho/

『万葉集』の挽歌の中にも同じような意味に解釈すべきものが含まれているように思う。平安時代以来,『万葉集』に収録された詩のもともとの意味が全くわからなくなり,和歌として誤解されてなされた解釈が通説として現在まで伝承されている例がある。このような場合,正しい解であるかどうかは別として,可能な解(仮説)のリストを自動生成するために人工知能を応用することは可能だと思われる。

自己の主観的感情だけに依拠してそれを他人に押し付けるようなものは,少なくとも学問としての「文学」ではない。

(余談)

この記事に示されている解釈(英語訳)を冷静に読むと,『万葉集』の挽歌の中には非常に良く似た歌があるということに気づくことができる。

古代ギリシアの詩が西域を経てヘレニズム文化と一緒に日本国に伝来し,ソグド語(ペルシア語),サンスクリット語またはその漢音訳だったものが翻案されて『万葉集』に収録されたという可能性は否定されない。

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