古代の騎馬民族における鷹匠は完全に男女平等だった?
下記の記事が出ている。
The Eagle Huntress: Ancient Traditions, and Evidence for Women as Eagle Hunters – Part I
Ancient Origins: 5 April, 2016
http://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/eagle-huntress-ancient-traditions-and-evidence-women-eagle-hunters-part-i-020797
The Eagle Huntress: New Generation of Eagle Huyntresses in Kazakhstan and Mongolia – Part II
Ancient Origins: 6 April, 2016
http://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/eagle-huntress-new-generations-eagle-huntresses-kazakhstan-and-mongolia-020798
日本で発掘されている埴輪の中にも鷹匠と推定されるものがある。
一般的には「男性だろう」と推定されている。
しかし,この記事を読んで考え直してみると,男性と断定できる合理的な根拠は何もない。
(余談)
中国の魏晋南北朝~隋・唐の時代に相当する時代における古代日本の歴史を考える上で,鷹匠の存在を意識することは非常に重要なことだと考えているし,そのように書いてきた。鷹匠を含め,古代の狩猟について手当たり次第に読んできた。しかし,まだまだ全部読み切れていない。
また,女性も戦闘員だったこととの関連で,最近,『万葉集』の20番歌について書いた雑文の中でちょっと触れたところ,知人から質問を受けたのでそれなりに説明したのだが,納得してもらえたかどうかはわからない。私の理解がまだ十分ではないのだろう。
けれども,私見としては,感性の面で男女差というものはほとんどなく,等しく生肉を食い,等しく戦闘をし,等しく切り落とした敵の首の数を競いあったのだろうと思う。
中国の正史を読んでいると,戦争の描写において,切り取った敵の首の数のことがやたら出てくる。日本の古代~中世でも全く同じなのだが,首の数によって手柄の多い少ないが評価されたものだろうと推定される。そういう同一の文化圏にある。
そのような首狩り文化の源流は,古いケルトの文化にあると推定される。
[このブログ内の関連記事]
Christoph Baumer, The History of Central Asia - The Age of the Steppe Warriors
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/christoph-baume.html
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