金井東裏遺跡の古墳時代の人骨は渡来人?
下記の記事が出ている。
金井東裏遺跡 「甲を着た古墳人」は渡来系? 調査委分析で判明 /群馬
毎日新聞:2016年3月17日
http://mainichi.jp/articles/20160317/ddl/k10/040/238000c
よろいの内側に3種の平絹 人骨の幼児は5歳と推定 渋川・金井東裏遺跡
産経ニュース:2016年3月16日
http://www.sankei.com/region/news/160318/rgn1603180073-n1.html
(余談)
最近,Amazon経由で岩田書院から下記の書籍を購入し,全部精読した。
関口功一
古代上毛野の地勢と信仰
岩田書院(2013/8)
ISBN-13: 978-4872948158
関口功一
上毛野の古代農業景観
岩田書院(2012/9)
ISBN-13: 978-4872947571
関口功一
日本古代地域編成史序説
岩田書院(2015/3)
ISBN-13: 978-4872948967
推論等に異論はあるかもしれないが,私は,全体として大変な力作であり,納得度が高い書籍だと思っている。
上記の新聞報道を重ね合わせながら読んだ。
このあたりの遺跡には何度も足を運び,実際に現地を歩いて回ったことがある。感慨深い。
(余談2)
遺跡から発掘された人々について,牧畜をする農民のような書き方をしているものがある。
ちょっと感覚を疑う。
牧畜農民には甲冑など全く必要がないと考えるのが合理的だ。
そうではなく,物部(屯田)として,騎馬兵を率いて進軍し,先住者を駆逐・支配した人々の長だったのだろうと思う。
甲冑は,基本的にはスキタイ系(オルドス系)のものだと思う。
しかし,どんなに強くても火山噴火には敵わない。「歴史の真実を未来の人々に伝えるために火砕流に飲まれた」と言えば表現が過度に過ぎるかもしれないが・・・
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