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2016年4月16日 (土曜日)

桑畑光博『超巨大噴火が人類に与えた影響-西南日本で起こった鬼界アカホヤ噴火を中心として』

下記の書籍を読んだ。

 桑畑光博
 超巨大噴火が人類に与えた影響-西南日本で起こった鬼界アカホヤ噴火を中心として
 雄山閣(2016/2/25)
 ISBN-13: 978-4639024095

類書が何冊か出ており,全部読んでみたが,古代日本における大規模火山噴火とその影響に関しては本書が最も詳しく書かれており,とても勉強になった。

本書のタイトルでは「鬼界アカホヤ噴火」が強調されているけれども,古代の北関東で発生した榛名山大噴火についてもかなり詳しく書かれている。現地の遺跡等を踏査したことが何度かあり,思い出しながら読んだ。

日本は火山国なので,ある日突然、火山の大噴火が発生し,日本国の国土の半分近くが壊滅してしまうといったようなことがいつでも発生し得る。火山噴火を伴わなくても,大規模な地殻変動が常に存在しているので,巨大地震はいつでもどこでも発生する可能性がある。特に中央構造線上とその周辺にある地域では,どうやっても大規模自然災害を避けることができない。

まことに無残なことではあるけれども,そのような国土なのだと覚悟を決めて生きるしかない。

自然災害を避けることはできないので,災害が落ち着いた後に何とか復旧可能な国家体制を構築することが大事なのだろうと思う。重度の汚染等がある場所・地域では復旧したくても復旧できなくなってしまう。そういうことなどを賢明に考えるのが為政者のなすべき仕事というものだと思う。

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