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2016年4月29日 (金曜日)

全人類の祖先となっている男性は,ごく少数のエリートのみか?

女性に関してはいわゆる「ミトコンドリアエヴァ学説」が有名で,全人類は現在のエチオピアあたりに住んでいた1人の女性の子孫だと信じている人々が少なくないのだが,男性に関して下記の記事が出ている。

 Just a Few Men Controlled Reproduction in Prehistory and Dominate World Genetics Today
 Ancient Origins: 28 April, 2016
 http://www.ancient-origins.net/news-evolution-human-origins/just-few-men-controlled-reproduction-prehistory-and-dominate-world-020821

「人類みな兄弟」ということになりそうだ。つまり,全人類が常に近親結婚の状態にある。

他方で,人類は殺し合いを続けている。

近親者のほうが憎しみ合いやすいという一般的な経験則を適用すると,このような状況から脱却することが不可能な「業(ごう)」のようなものに拘束されて人類が存在しているというような感じで理解することができるかもしれない。

要するに,「救い」はない。

私は,世界に存在している様々な「規範」の中で人類のDNAに基づく本能的なものと完全に矛盾するものについての研究も続けてきた。結論的には,そのような規範が貫徹されることはあり得ない。単なる大義名分として存在し得るのに過ぎないと言える。

馬鹿げたことなのだが,それが社会というものだと考える。幻想にとらわれないで(または,幻想という麻薬に耽溺し現実逃避することなしに)生きていける強い人間は極めて少ない。

面倒なことに巻き込まれると残りの人生を無駄にしてしまいそうなので,この関連のことについては論文には書かないで人生を終えることになるだろう。

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