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2016年4月15日 (金曜日)

米国:第6巡回区控訴裁判所が,モバイルの位置情報を取得するためには令状を要しないとの判断

下記の記事が出ている。

 US court agrees with feds: Warrants aren’t needed for cell-site location data
 ars technica: April 15, 2016
 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/04/us-court-agrees-with-feds-warrants-arent-needed-for-cell-site-location-data/

常時電波を発信し続けているので,大声をあげながら歩いているのと同じという理解になる。

問題は,自宅の中などのようなプライバシーが保護されるべき場所においても理屈は同じということにある。

要するに,モバイルを使用した以上はプライバシーを任意に放棄したという扱いになると解する以外にない。

問題は,一般市民がそのように理解しているかどうかということに尽きる。

ベンダやプロバイダは,「モバイルを使用するとあなたのプライバシーがゼロになることに同意したことになる」ということを明確に示し,その上で販売または提供するのでなければ,消費者契約法上の重要な事実の告知に欠ける契約ということになりそうだ。

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