東芝の新型ロボット
下記の記事が出ている。
Toshiba's robot is designed to be more human-like
BBC: 9 March, 2016
http://www.bbc.com/news/technology-35763917
(余談)
だいぶリアルな外貌になってきたと思うが,どうしても人工的な感じがする。
それは,(矛盾しているように聞こえるかもしれないが)人工的な美ではないからだろうと推定している。
現実に存在している女性の多くは,毎日きちんと洗顔し,丁寧に御化粧をして出かける。御化粧は,身だしなみの一部だと考える女性は決して少なくない。
御化粧に用いる化粧品はもちろん人工物なのだがその人工物を複雑に組み合わせた御化粧という産物が人間的なので,そういう高度な人工物を添加しないとリアルな女性とは少し違うというレベルを超えることができない。
また,一般的な化粧品等を用いた御化粧をロボットの顔面に施してもそれだけではダメではないかと思う。なぜなら,リアルな人間の肌には微妙な凹凸が無数にあり,その上にファンデーションなどを塗って土台をつくっても素肌にリアルに存在する微細な凹凸が御化粧の表面に微妙な陰影として反映されており,それが個性として意味をもっている。
それゆえ,もっとリアルな容貌をめざすのであれば,つるつるで綺麗な肌の顔ではなくリアルで凹凸のある肌を再現した上で,メンテナンス作業員が毎日洗顔させ御化粧をするということを心がければよいと思う。
そうすれば,ちょっと目にはリアルな人間と全く区別できないような容貌を実現することができるだろう。
(余談2)
究極のロボットをめざすエンジニアは,メンテナンス要員の補助なしに自分で洗顔し,その日の気分で微妙に異なる御化粧を自分で施し,必要な化粧品をネット通販で購入し,相手によって本気風に笑ったり作り笑いをしたり睨んだりを自在にこなせることのできるロボットを構築することを目指したらよいと思う。
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