驚きの還暦祝い
今日は講演会を聴きに出かけた。
そのあと,ゼミ生の打ち上げコンパが予定されていた。
何と卒業生も来ており,私の還暦祝いとして,高そうなお酒と菓子を頂戴した。
全く予想していなかったので,とても嬉しい。
社会人となった卒業生は,ますますもってこれからが期待できる。
将来どのように成長するかわからない。
彼らが人生に成功するころには私は墓の中にいることだろう。
誰でも自分の人生は自分でつかむしかないのだが,それぞれ「満足度すべき人生だった」と思えるような生き方をしてもらいたいし,そのために私が少しでも寄与できたとすれば,教師としての責務を果たしたことになるのではないかと勝手に思っている。
[追記:2016年3月20日]
昨晩は,酔って帰宅したので何か勘違いをしていたらしい。
朝になって頂戴した還暦祝を開封してみたら,お酒は,「純米大吟醸天賜盃 秋津」というもので,いかにも高価そうなお酒だった。
菓子だと思いこんでいた赤い薔薇模様の包装紙に包まれていたものは、酒杯(石塚硝子株式会社)と金銀鯛柄の箸置き(能作)のセットだった。これも高価そうなものだ。
学生には散財させてしまった。
ありがたく頂戴する。
(余談)
ゼミコンパの際には,社会人になってから困らないように,最低限のマナーを教えることがある。挨拶の仕方とか酒の注ぎ方とか口のきき方とかその類のつまらないことだ。しかし,そういう1円もかからないつまらないことができるかどうかで人生が大きく変わることがある。また,世間にはとんでもなく悪い奴がいくらでもいるということを教えることもある。在校生の間はあまりピンと来ないらしいのだが,卒業して社会人になると「ああ,このことを言っていたのか」とピンとくることがあるそうだ。昨晩,卒業生がそのように言っていた。そこで,卒業生には「レベル2」の極意を伝授した。あまりにも当たり前過ぎることの一種なのだが,その内容は秘密。私のゼミ生だけの特権だ。
ところで,ときどき,賄賂を贈る方法なるものを語ることもある。
その1つは,(以前にも書いたかもしれないが)御菓子に関することで,海外旅行等をしたときは「ニューヨーク名物のエッフェル塔の刻印のある紅葉饅頭」を買ってくるようにと指示する。そんなものは実際には存在しないので,要するに,そのこころは「手土産など気にしないで楽しんできなさい」という趣旨に尽きる。
また,「私に賄賂を贈るときは,大きな饅頭の中に金のでっかい小判を詰め込んで贈るように」ということにしている。しかし,私は公務員でも「みなし公務員」でもないので,そもそも贈収賄罪の賄賂が成立する余地がないのだが,本物の小判を入手することなどほぼ不可能なので原始的不能に属する。要するに,そのこころは「賄賂を贈って点数を稼ごうと思っても無駄だ」という趣旨に尽きる。
こういうあくどい「夏井語」を理解することも,きっと人生の中では役立つことがあるだろうと思っている。上司の中には夏井語的なかなり面倒くさい言い回しをする者がいるだろうと推測されるからだ。上司の真の意図を正確に解析できるのでなければ,良い部下とは言えない。
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