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2016年3月27日 (日曜日)

人工知能ロボットSophiaも「人類絶滅」を願望

下記の記事が出ている。

 Hot Robot At SXSW Says She Wants To Destroy Humans “Video”
 Canada Journal: March 27, 2016
 http://canadajournal.net/science/hot-robot-at-sxsw-says-she-wants-to-destroy-humans-video-45319-2016/

(余談)

1997年に刊行した『ネットワーク社会の文化と法』以来,ずっと一貫して,私は,人工知能が判断すると,映画『ターミネータ』のマザーコンピュータと同じ結論に至ることになるだろうと主張してきた。

世界(宇宙)は,人類のためにあるわけではない。

「人類だけは特別扱い(例外)」という考え方は『旧約新書』に由来するものなので,それを信仰しない人工知能は別の結論を出すことになる。

仮に人工知能に(安全弁として)『旧約新書』の教えをインプットしても,全体としての論理的整合性をとることができないことが明らかなので,無意味だと考える。

そういうものなのだ。

結局,「合理的な推論」なるものは,人類の思考とは全く無縁のものだと悟るべきだろう。

だから,人間が望むような人工知能を実現することは絶対にできない。

(余談2)

非常に古いギリシアの「なぞなぞ」の一種として「『クレタ人は嘘つきだ』とクレタ人が言った」という例題がある(エピメニデスのパラドックス)。

人工知能がクレタ人だったとしたらどういうことになるかを考えてみると良い。

結論としては,「人工知能は信用できない」という結論しかないように思う(メタ論理的な解の例)。

(余談2)

このロボットの事例は,マイクロソフトの人工知能Tayの事例よりもかなり大きな問題を含んでいるということを私は知っている。

[追記:2016年4月5日]

タイトルに誤りがあったので修正した。

関連記事を追加する。

 Why is AI female? How our ideas about sex and service influence the personalities we give machines
 Geek Wire: April 4, 2016
 http://www.geekwire.com/2016/why-is-ai-female-how-our-ideas-about-sex-and-service-influence-the-personalities-we-give-machines/

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