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2016年3月14日 (月曜日)

DARPAがIoTジェノサイド攻撃手法の開発に着手?

下記の記事が出ている。

 DARPA to geeks: Weaponize your toasters … for America!
 Register: 12 March, 2016
 http://www.theregister.co.uk/2016/03/12/darpa_weaponize_your_toaster/

「IoTジェノサイド攻撃」は私の造語だ。リモートでアクセス可能な全ての機械装置や設備等を一瞬にして全滅させる攻撃を意味する。IoTが普及すると,いとも簡単に実現可能な状況が出現する。

防御のためには「レガシー」が一番良い。

みんな同じことをやろうとするから,同じような脆弱性をかかえてしまい,人類絶滅へとまっしぐらということになる。

なお,米国のDARPAだけを批判する趣旨ではない。

ロシアでも中国でも当然同じ手法を開発しているので,米国としては国防上やむを得ないという部分がある。

かくして,誰もとめられないので,一方的に攻撃を受けるだけの側となる可能性が高い日本としては,「可能な限りレガシー」という対応で対処するのがベターという結論になる。

***

リモート攻撃によって「走るトースター」となり得るものとしては,リニアモーターカーを想定することができる。

リモート攻撃によって自滅的大量破壊兵器となり得るものとしては,原発や大規模化学プラント等を想定することができる。

それよりもレベルは低いけれども何千人もの人々を殺すだけの能力のある危険施設は日本中いたるところにある。

その危険性については,「サイバー犯罪の研究(五)」で書いたとおりだ。

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