ゼミ学生の論文が掲載されることになった
私のゼミでは,卒業論文はないのだが,ゼミ生全員で共同して論文を作成し,法学会誌という雑誌に投稿することを義務付けている。
2015年度は,2014年度と同様,学生の間での意見の相違から論文をまとめるのに随分と苦労したようなのだが,どうにかこうにか論文らしきものを作成したので,適宜アドバイスをして補正させた上で投稿させた。
論文のタイトルは,「ソーシャルメディア上における転載行為の法的責任-名誉権侵害の観点から-」というものだった。執筆・投稿したのは,鳥居昂平さん(ゼミ長),唐亀侑久さん,馬場健志郎さん,井上優哉さんの4名の学生だ。
もし同じタイトルで私が論文を書くとしたら全く別の内容のものになったのではないかと思うが,それはそれとして,学生は学生なりに相当頑張って調べ,考えたものなので,文章の未熟さを考慮にいれても努力の結晶であると評価し,学生のレベルとしては十分ではないかと思っていた。
私の方針として,アドバイスはするけれども原稿の文章には手を入れず,学生自身の力で栄誉を勝ち取るように指導している。
昨日,「優秀賞」の作品として掲載されることが決まったとの通知を受けた。
2015年度も受賞することができ,これでゼミの指導教授としての責任を果たしたことになるのではないかと思っている。
受賞した学生らが更に勉強を重ね,社会に有用な人材に育ってほしいと思う。
| 固定リンク
« スウェーデン・エーランド島の1500年前の砦遺跡から推定される鉄器時代の戦乱 | トップページ | 西アジア考古学会シンポジウム「権力の誕生-儀礼・祭祀からみる古代文明形成の考古学的アプローチ-」 »
コメント