西アジア考古学会シンポジウム「権力の誕生-儀礼・祭祀からみる古代文明形成の考古学的アプローチ-」
あいにくの雨だったが,早稲田大学戸山校舎でシンポジウムが開催されるというので出かけて聴講してきた。
権力の誕生-儀礼・祭祀からみる古代文明形成の考古学的アプローチ-
日時:2016 年2 月20 日(土)13:00~18:00
会場:早稲田大学戸山キャンパス 36-682 教室
主催:早稲田大学総合人文研究センター
共催:早稲田大学高等研究所
どの研究発表も素晴らしいもので,とても勉強になった。
特に,城倉正祥氏の「平城宮・京の思想と象徴性-漢唐都城との比較から-」、久保田慎二氏「中国新石器時代末期から初期王朝時代における権力の出現過程」、安倍雅史氏「葬制から見た古代ディルムンにおける権力の発生」は,いろいろと考えさせられる材料の提供がふんだんにあり,興味深く聴くことができた。
若手の長屋憲慶氏「稀少石器の消長にみるエジプト文明形成期のエリート層」は,非常に意欲的な研究成果で,興味深いものがあった。考察の部分にはまだ検討すべき余地があるようにも思われるけれども,将来とても有望な研究者になるのではないかと思った。
こうした時間をつくるのがなかなか難しいのだが,可能な限り,第一線の優れた研究者の研究報告を聴講して勉強を重ねようと思う。
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