吉野正敏『古代日本の気候と人びと』
下記の書籍を読んだ。
吉野正敏
古代日本の気候と人びと
学生社 (2011/11/10)
ISBN-13: 978-4311203428
概ね弥生時代~10世紀頃の日本と周辺諸国の気象変化を論じたものだ。
奈良・平安時代~中世の時期の気象変動を扱ったものとしては,これまで読んだ一般書の中では最も詳しいのではないかと思う。一般向けの概説書としては詳しすぎることもなく,比較的読みやすい。
ただし,一般向けの書籍なので,データの精密さには自ずと限界があり,その典拠として示されている書籍・論文等もやや雑駁だし,少し古い論文等が多いように思うので,最新のものについては自分でコツコツと調べるしかない。本書のほうで比較的最近の学術上の動向について触れているので,そこで示唆されている原書と関連論文を調べて読んでみようかと思う。
より精密な書籍・論文を求め,更に探索が続く。
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