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2016年1月21日 (木曜日)

村上恭通『古代国家成立過程と鉄器生産』

下記の書籍を読んだ。

 村上恭通
 古代国家成立過程と鉄器生産
 青木書店(2007/3/26)
 ISBN-13: 978-4250207105
 http://www.aokishoten.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-250-20710-5

古代の日本列島において鉄がどのようにして製造されていたのかについて,綿密な遺跡調査結果を踏まえ,丹念に検討・考察した結果をまとめたもので,非常に勉強になる。

論述はとてもわかりやすく,良書と言えると思う。

鉄の製造技術に関して,ユーラシア大陸全体を見通した研究がどんどん進展しており,重要な研究成果が次々と明らかにされるようになってきた。それらの新しい研究成果を踏まえて考えてみると,古代の日本列島における鉄の歴史は明らかだろうと思う。

私の研究テーマとの関連では,草を求めた人々と鉄生産との間に密接な関係があるという仮説をたて,それを実証できそうな段階にまで至っている。この仮説そのものは,「『楚辞』の蘭」に書いた。昨年9月に原稿(約11万字)を仕上げて提出し,昨年12月19日に刊行予定との連絡を受けていたのだが,実際にはまだ刊行されていない。とにかく世間はのろい。

もう1度督促した上で,それでも刊行されないようであれば,諦めて,ネット上でPDFで公開してしまおうかと考えている。

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