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2016年1月 4日 (月曜日)

菅本大二「中国古代における法概念の形成-比較法概念形成史」

下記の論文を読んだ。

 菅本大二
 中国古代における法概念の形成-比較法概念形成史 
 中国研究集刊 雨号(39号)85~98頁

長尾龍一氏の見解を出発点にして,古代の中国法における「賞」と「罰」について論じている。サブタイトルでは「比較法概念形成史」となっているが,実質的内容としては中国古代法哲学のみを扱っている。

結論としては長尾龍一氏の見解とほぼ同じということのようにも読めるが,はっきりしない。

私は,刑事法に関しては,平野龍一『刑事訴訟法の基礎理論』(日本評論社,1964)の1~3頁に書かれていることで全てが語りつくされていると考えている。

そのような前提で(「罰」ではなく)「賞」というものを考えてみると,これは,国家の恩恵にほかならない。

最近,このような観点をやや重視して論説原稿を書き始めている。今年の3月末ころまでにはその最初のものが世に出ることになるだろう。

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