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2016年1月 9日 (土曜日)

花見薫『天皇の鷹匠』

以前,論文を書く際に参考とする書籍として購入し読んだものなのだが,ちょっと気になるところがあり,再度読んでみた。読書百篇というか,繰り返し読むことによって得られることは少なくない。

 花見薫
 天皇の鷹匠
 草思社 (2002/12/18)
 ISBN-13: 978-4794211781

元鷹匠だった著者がこれまでの人生を淡々と語るといった内容のものなのだが,さりげなくいろんなことが書いてある。

自然災害の関係では,大正6年に行徳付近を襲った大水害のことや,関東大震災直後の様子,あるいは,戦時中の出来事など,普通の書籍にはあまり書かれていないことがいっぱい書いてある。

また,鳥類の習性について,さすが鷹匠だと感服するようなきめ細やかな観察結果が何となく普通の文章としてさらりと述べられている。

得るところが多い書籍として,お勧めできる。特に学生に読ませたい書籍だ。

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