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2016年1月16日 (土曜日)

岩戸山古墳の石人

岩戸山古墳(福岡県八女市吉田字甚三谷)は,筑紫磐井の墓と伝えられ,長年そのように考えられてきた。

私も通説に従い,一応そのように解釈して考えてきたのだが・・・

石人それ自体の写真を何度も見ている間に,「これはどうもスキタイの甲冑そのものではないか」と思うようになってきた。

スキタイ及びその後裔諸族は,ユーラシアの草原地帯に謎の石人を多数残したことで知られている。

考えられる仮説は2つあり得る。

1つは,「磐井」とは,何らかの経緯で渡来したスキタイの部族の首領を意味するという仮説だ。

もう1つは,この古墳は「筑紫磐井」とは無関係という仮説だ。

私は,1の仮説の線で考えてみようと思う。

「磐井」は,本来の氏または姓ではなく,史書編纂の際に便宜的につけられた名前で,「石人(岩人)」または「石(岩)」を意味するだけではないかと考える。

(余談)

参考となる考古学上の遺物としては,大谷探検隊が発掘し,現在ではなぜか韓国の国立中央博物館に所蔵されているトルファン出土武人頭部及びトルファン出土武人像などがある。

その収蔵品は,韓国国立中央博物館編『中央アジアの美術』(学生社,1989/11)で見ることができる。

[追記:2016年1月18日]

大谷探検隊のコレクションが韓国に存在することとなった経緯について興味をもちネットで探してみたら,龍谷大学のサイトにその説明があった。

 龍谷大学:国際敦煌項目
 http://idp.afc.ryukoku.ac.jp/pages/collections_jp.a4d

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