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2016年1月25日 (月曜日)

松前健『神々の系譜-日本神話の謎』

下記の書籍を読んだ。奥付には2016年2月1日発行とあるが,既に販売されている。

 松前健
 神々の系譜-日本神話の謎
 吉川弘文館 (2016/2/1)
 ISBN-13: 978-4642065979

本書は,1972年にPHP研究所から発行されたものと同じもので,別の出版社から再刊されたもののようだ。

通読してみて,あまりおもしろくない。知識の寄せ集めに過ぎず,学としての一貫性が認められない。

私としては,かなり古い書籍なのだけれども,大林太良『日本神話の起源』のほうがはるかに優れていると判断する。

なお,比較神話学に基づく日本神話の解釈に関しては,数多くの書籍が刊行されている。目下,めぼしいものから順に読んでいるところだ。

また,民俗学に基づく比較文化論的な研究成果も数多く存在している。これらについては主要なものをほぼ読み終えた。

そして,考古学に基づく研究成果に関しては,これからも素晴らしい書籍がどんどん刊行されることになるだろう。大いに期待している。

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