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2016年1月29日 (金曜日)

方勤・呉宏堂主編『穆穆曾侯-棗陽郭家廟曾国墓地』

下記の書籍を読んだ。正確には,図録なので,写真を見てその説明文を読んだ。

 方勤・呉宏堂主編
 長江文明館・湖北省博物館・湖北省文物考古研究所・棗陽博物館編
 穆穆曾侯-棗陽郭家廟曾国墓地
 文物出版社(2015/11)
 ISBN13:9787501044306

全体としてみると,ケルト的というしかない。現時点ではあまり賛同を得られないと思うが,ほぼ間違いない。ケルト文化が東アジアで発生し,西に伝播した・・・という学説は聞かないが,検討の余地がある。

また,玉器や金属製装飾具には何となくスキタイ的な特徴があるようにも見える。

あれこれ写真を見ている間に,比較検討のための参考として収録されている写真に目がとまった。それは,「方座」と呼ばれる青銅器の器物だ(59頁)。

巴紋を4つ組み合わせている。

何度も見ている間に,あることに気づいた。図と地の関係でいうと,巴の紋を図とし,それ以外の部分を字とすると,巴は陽でありそれ以外の部分は陰となる。陽の部分だけ見ていると,巴が4個あるようにしか見えない。しかし,陰の部分を見ていると,これは,明らかに卍紋を示している。要するに,日本で言えば,神社の巴は陽であり,寺の卍は陰ではあるけれども,同一のものの観点の相違に過ぎないということになりそうだ。

日本風に言えば,「巴」は「ハレ」の祭祀を意味し,「卍」は「ケ」の祭祀を意味するが,実は表裏一体ということになりそうだ。私見では,「もともと神仏習合説」なので,私見(ヒンヅー教またはバラモン教渡来説)とも一致する。

4tomoe_3
更によく見てみると,この図柄は,道鏡によくある「太陽+黒鳥(烏)」の図柄のルーツになっているように思う。

4陰+4陽=8となるから,まさに「八咫の烏」だ。

面白い。

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