夏井高人「サイバー犯罪の研究(八)」
下記の論説を掲載した雑誌が届いた。2015年2月29日発行となっている。
夏井高人
サイバー犯罪の研究(八)-電子的な横領及び類似行為に関する事例検討-
法律論叢88巻2・3号1~49頁
この雑誌は,明治大学法学部事務室で購入することができる。
なお,目次構成は,下記のとおり。
1 はじめに
2 電子的な横領と背任
2.1 理論的な検討
2.1.1 電子的なトークンとその侵害行為
2.1.2 財産罪としての基本類型
2.1.3 横領罪と背任罪
2.1.4 利益横領行為の理解
2.2 裁判例
2.2.1 電子計算機使用詐欺罪における「虚偽の情報」の意義
2.2.2 電子計算機使用詐欺罪と背任罪との関係
2.2.3 電子計算機使用詐欺罪と背任罪が混在する事例
3 電子装置を用いた料金徴収業務の阻害
3.1 理論的な検討
3.2 裁判例
3.2.1 電子計算機使用詐欺罪
3.2.2 電磁的記録不正作出、同供用罪
3.3 罪数
4 加害目的での背任罪と電子計算機損壊等業務妨害罪の罪数
4.1 理論的な検討
4.2 裁判例
4.3 罪数
5 まとめ
[追記:2016年3月11日]
M氏から,30頁の4~5行に誤りがあるとのご指摘を受けた。ありがたい。
校正漏れだと思う。下記のとおりなので,とりあえずこのブログで正誤を告知し,次の連載で正式に正誤を掲載したいと思う。
正 「電子計算機損壊等業務妨害罪」
誤 「電子計算機使用詐欺罪」
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